「外の世界に合わせて自分を調整する」という体験は、子どもにとって非常に不快なものです。それまでは泣くなどの行為を通して、親に「環境を変えてもらった」という経験が中心でしたが、環境を変えるということが難しい状況や、子どもが環境に合わせなくてはならない状況が増えるのですから、その不快は自然な反応と言えます。 ここで強調しておきたいことが、こうした状況で生じる子どもの不快感を「関係性の中で納めていく」という関わりが必須であるということです。「思い通りにならない場面」で不適応を示している子どもの親と接していると、こうした子どもの不快感を「親の関わり方の失敗」と考えたり「不快にさせてはならない」と捉えたりしている人が非常に多いと感じます。 (藪下遊、髙坂康雅『「叱らない」が子どもを苦しめる』ちくまプリマー新書、2024) こんばんは。せっかくのゴールデンウィークなので、東京は新宿に足を運んで、以前か
![藪下遊、髙坂康雅 著『「叱らない」が子どもを苦しめる』より。この本を課題図書にして、保護者と教員で読書会をしたい。 - 田舎教師ときどき都会教師](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a661ba4c0bd47c5c9183f068031c01722eabd3a6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fm.media-amazon.com%2Fimages%2FI%2F417x7NB4%2BbL._SL500_.jpg)