サポートベクターマシン(Support Vector Machine:SVM)は2クラス分類識別器の一種ある。 その大きな特徴として次の三つがあげられる。 マージン最大化という方針で識別平面を決定するので高い汎化能力が期待できる。 学習がラグランジュ未定乗数法により二次計画問題に帰着され、局所最適解が必ず広域最適解となる。 識別対象の空間に対する事前知識を反映した特徴空間を定義することで、その特徴空間上で線形識別を行える。 さらにその特徴空間上での内積を表したカーネルと呼ばれる関数を定義することにより、明示的に特徴空間への 変換を示す必要がない。 以下に簡単に説明していく。 1.マージン最大の識別平面 図1のように2次元ベクトルで表される空間上にあるパターンを線形に識別する問題を考えてみる。 ○と □はそれぞれ別のクラスに属するものとする。 一般にパターン認識の問題では、パターンをどちらの