「UNIXという考え方―その設計思想と哲学」を読んだのでその感想をまとめる。 所感 古い本(2001年初版発行)だが、特定の実装の解説などではなく哲学の話なので時代遅れな内容を感じなかった。 むしろリーンスタートアップなどに通じるスモールスタートの考えや、最近のマイクロサービス志向に通じる責務の分担の考えなど、不変的な重要な哲学が非常にわかりやすくまとめられていた。 索引を入れても150ページにも満たないし、私はほとんどの内容に共感できたのでサクサクと読むことができた。 どんな本なのか この本は以下の章で成り立っている。日本語版監訳者のページで触れられているとおり、UNIXが作られる中で確立された設計哲学・方法論を学ぶことができる。 その哲学は特定のプログラミング言語やUNIX OSに依存した内容ではないので、ソフトウェアエンジニアならば誰が読んでも参考になるだろう。 第1章 UNIXの考