4日、柳沢敦が今季限りでの現役引退を表明した。「チームが残留争いの中で、自分に気を遣ってほしくない思いがあった」ため公表を控えていたということで、チームメートにもほとんど教えていなかったという。 柳沢は練習後に開かれた記者会見で、引退を決断した理由として「残していけるモノが限界に近づいていると感じていた」ことを明かした。渡邉晋監督も「どんなときも手を抜かない、プレーヤーの鑑。若い選手にももっと背中を見てほしい存在」と賞賛を惜しまない柳沢は、「あらためてサポーターの皆さんには報告したい」とした上で、プロとして残された最後の一試合、J1第34節・広島戦に集中する。 「最終戦で仙台はここ数年勝てていないので、なんとしても来年につながるゲーム、選手一人ひとりが次の人生に向けてつながっていくプロフェッショナルな戦いをして、最後を迎えたい」 その言葉には力がこもっていた。
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