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結晶構造の検索結果1 - 40 件 / 276件

  • LK-99は本当に常温常圧超伝導を達成しているのか - 理系のための備忘録

    先月末、「常温常圧で超伝導を示す物質が作成できた」というニュースが飛び込んできた。合成の成功を主張しているのは韓国の高麗大学の研究チームである。超伝導転移温度は歴代最高温度を大幅に塗り替える127℃と報告されており、これが常圧(大気圧)下で超伝導性を発現するとのことである。現在様々な追試が世界中で進められており、ネット世界をリアルタイムで大いに騒がせている。 本稿では、現時点におけるこの周辺の状況について情報を整理したい。 プロローグ:Lu-HN系の超伝導性? 時はやや遡り、今年の3月。アメリカ合衆国ロチェスター大学の教授であるランガ・P・ディアス(Ranga P. Dias)の研究グループは、294 K(≈ 20.85℃)、1万気圧(≈ 1 GPa; 1ギガパスカル)の条件で含窒素ルテチウムハライド結晶(Lu-HN系)が超伝導性を示すと主張する成果をNature誌において報告した[1]。

    • 水は変わった物質

      水はありふれた物質? 変わった物質? 岡山大学 異分野基礎科学研究所 松本 正和 (理科教室2019年7月号に寄稿) 水に満ちあふれた世界 宇宙から地球を眺めると、水と雲と氷(雪)がほぼ全表面を覆っています。生物は水の中で発生し進化してきました。私たちの生活も水に深く結びついていますし、科学・工業・食品・農業・医療などのさまざまな産業も、水とは切離せません。あまりに身近であるために、私たちは物質の性質を考えるときに、ともすれば水が普通だと考え、水を基準にして比較してしまいがちですが、ほかの物質と比較すると、水はいささか変わった性質を持っています。例えば、汗をかいたり水に氷をうかべて飲んでいる時に、水の異常性を実感する人はまずいないと思います。しかし、他の物質と比べて水の蒸発潜熱は非常に大きいし、融ける時に体積が縮む物質は非常に稀です。水に隠された変わった性質はどのくらいあるのかは、水だけを

      • 幾何学折り紙のパイオニアである藤本修三氏の自費出版折り紙教本5冊がパブリックドメインに

        by origami_madness 幾何学的なパターンの折り紙を数多く発明し、折り紙愛好家の中では世界的知名度を誇る藤本修三氏が自費出版した5冊の折り紙教本が、藤本氏の子どもの同意を得てパブリックドメインで公開されました。 Fujimoto’s Five Books are now Public Domain - Origami by Michał Kosmulski https://origami.kosmulski.org/blog/2022-10-23-fujimoto-books-public-domain 藤本氏は1922年に大阪で生まれ、化学・製薬会社勤務を経て兵庫県の高校で化学教師となった人物です。最初は「1枚の紙で正三角形を作るにはどうすればよいか」という問題から出発し、折り紙への関心が増すにつれて正五角形、正四面体、正二十面体と次々に複雑な立体を作るようになり、やがて化

          幾何学折り紙のパイオニアである藤本修三氏の自費出版折り紙教本5冊がパブリックドメインに
        • 放送大学マイルストーン('23)|lumpsucker

          はじめにこの記事は、放送大学の(主に情報コースを中心とする)学生さん向けに、私の履修済み科目の感想と主観的評価を共有して、履修計画の参考にしていただくことを目的に作成しました。下記の記事の通り、2019年-2020年の2年間で情報コースの科目を8割方履修したのでそれなりの網羅性があるかと思います。 (2023年2月追記)その後、選科履修生として履修した他コースの科目や大学院科目などを追加して112科目掲載しています。試験難易度については履修時期によって会場試験・在宅ペーパー試験・在宅Web試験が混在しているので参考程度でお願いします。 タイトルは私が現役生の時に通っていた大学の似たような評価システムから拝借しました。 以下の科目は基本的にナンバリングが低い順に並べています。閉講済みの科目も混じっていますが、記録と後継科目の参考のために残しておきます。あくまで全て(上記の記事にある通り、文系

            放送大学マイルストーン('23)|lumpsucker
          • 「歯のエナメル質」を再生するゲル状の溶液により既存の虫歯治療に革新が起こる可能性

            by Rodolfo Clix 人体で一番硬い部分である「歯」の表層にあるエナメル質は、非常に硬く複雑な構造をしています。そんなエナメル質を溶かす虫歯には世界中の人々が苦しめられていますが、中国・浙江大学の研究チームが「エナメル質を回復する溶液」を開発しました。 Repair of tooth enamel by a biomimetic mineralization frontier ensuring epitaxial growth | Science Advances https://advances.sciencemag.org/content/5/8/eaaw9569 Scientists Have Developed a Genius Method That Actually Regenerates Tooth Enamel https://www.sciencealert.c

              「歯のエナメル質」を再生するゲル状の溶液により既存の虫歯治療に革新が起こる可能性
            • マヤ文明の遺跡で発見、「世界最古の浄水システム」の仕組み(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース

              古代マヤ文明の大都市ティカルの住民たちは、何マイルも離れた場所から持ち込んだ天然由来の鉱物を用いて、非常に洗練された水の浄水システムを構築していたことが、学術誌Scientific Reportsに掲載された論文で明かされた。 ティカルが栄えたユカタン州北部は、緑豊かな植生にもかかわらず、季節的に砂漠になっている。夏の大雨は石灰岩の岩盤を溶かし、カルスト洞窟や地下河川を形成する傾向があるが、水が陸地を流れる機会はほとんどない。 そのためマヤ人たちは飲料水へのアクセスに苦慮していた。彼らは雨季の間に雨水を集め運河や池に貯めていたが、静止した水の中ではバクテリアが繁殖し、致命的な病気を蔓延させる可能性がある。 しかし、シンシナティ大学の研究チームによると現地の貯水池ではマヤの技術者が、都市に安全な飲料水を供給するために、石英とゼオライトの砂をベースにしたフィルターシステムを設置していたという。

                マヤ文明の遺跡で発見、「世界最古の浄水システム」の仕組み(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース
              • 子供の名前を雲母(きらら)とつけるのはリスクがひどすぎる話…「一発で呼ばれない名前はしんどい」「うんもから酷いアダ名がつく」など

                藤井一至 @VirtualSoil 土の研究者。著書に『大地の五億年』(amazon.co.jp/dp/4635049434)、『土 地球最後のナゾ』(河合隼雄学芸賞amazon.co.jp/dp/4334043682)。関西学生王将(2003)。JST創発(2021)。取材はfkazumichi@yahoo.co.jpまで sites.google.com/site/fkazumich… 藤井一至 @VirtualSoil Yahoo知恵袋に「女の子の名前に雲母(きらら)とつけたいがDQNか?」とあります。 京都比叡山の道に雲母坂(きららざか)があります。花崗岩の風化・侵食で雲母が輝いているせいだとか。なので?読み方的にも地質学的にも、おかしくありません。うんもとしか呼んでもらえないリスクは覚悟してください 2023-11-05 23:13:34 藤井一至 @VirtualSoil 私は

                  子供の名前を雲母(きらら)とつけるのはリスクがひどすぎる話…「一発で呼ばれない名前はしんどい」「うんもから酷いアダ名がつく」など
                • 物理の法則に反して「電気は通すが熱は通さない物質」を物理学者が特定

                  by seventyfourimages 物理学の法則の中には、「よく電気を通す物質は熱も通しやすい」というものがあり、ウィーデマン・フランツの法則として知られています。しかし、このウィーデマン・フランツの法則に反して、「電気は通すが熱は伝えない物質」が発見されたことが分かりました。 Anomalously low electronic thermal conductivity in metallic vanadium dioxide | Science https://science.sciencemag.org/content/355/6323/371 Physicists Have Identified a Metal That Conducts Electricity But Not Heat https://www.sciencealert.com/physicists-iden

                    物理の法則に反して「電気は通すが熱は通さない物質」を物理学者が特定
                  • お湯の熱エネルギーを約一年間保存できるセラミックが発見される�。 水を温める手間がなくなるかも!? - ナゾロジー

                    火力発電所や原子力発電所は、燃料を燃やしてお湯を沸かし、蒸気の力でタービンを回して発電しています。 熱エネルギーを効率良く扱うということは難しく、こうした発電所では発生した熱エネルギーのおよそ70%が排熱として失われています。 排熱は主に水で冷却されます。大量の熱水(100℃以下のお湯)は、併設された温泉や温水プールなどの施設で利用されている場合もありますが、ほとんどはただ海に捨てられるだけで有効に活用されていません。 これはあまりにもったいない状況です。 もし、この捨てられるだけの排熱を逃さずにうまく再利用することができるとしたら、それはエネルギー利用の効率改善に繋がるだけでなく、熱水が放出される河川周辺の悪影響も防ぐことができます。 しかし、実際熱を保存するというのは容易なことではありません。熱々のコーヒーでもすぐ冷めてしまうように、熱エネルギーは放っておけば刻一刻と失われ常温になって

                      お湯の熱エネルギーを約一年間保存できるセラミックが発見される�。 水を温める手間がなくなるかも!? - ナゾロジー
                    • 東大・理研、熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現できる技術を開発 - 日本経済新聞

                      【プレスリリース】発表日:2019年8月22日熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現~たった数分で単結晶構造解析の結果の事前評価が可能に~■ポイント▽従来の単結晶構造解析は、試料の選別や、高精度の解析結果を効率良く得るための計測条件を、熟練の研究者の「勘と経験」で決定していた。▽統計解析技術の1つである「ベイズ推論」を用いることで、選別した試料から得られる単結晶構造解析結果や、設定した

                        東大・理研、熟練の研究者の「勘と経験」を誰でも簡単に再現できる技術を開発 - 日本経済新聞
                      • 【一般の人向け】新型コロナウイルスを試験管内で人工進化させまくって変異株をたくさん作ったという論文を読んだので解説してみた話。 - sun_ek2の雑記。

                        目次。 文字数が4万字以上あるので、ご注意ください。コロナ自粛でヒマな人におすすめ。 目次。 注意(必ず読んでください)。 はじめに。 読んだ論文。 題目。 著者。 論文をまとめると…。 どういう利点があるの? 導入。 新型コロナウイルスの感染メカニズム。 前提知識。 DNAと遺伝子の違い。 セントラルドグマと遺伝子発現。 ゲノムDNAとプラスミドDNA。 PCR。 遺伝子導入。 酵母ディスプレイ。 進化実験。 前提知識。 進化とは。 変異―Error-prone PCR。 選択―FACS(fluorescence-activated cell sorting)。 遺伝子型と表現型の紐づけー酵母ディスプレイ。 進化実験の詳細。 発現量(合成量)の高いRBD変異体を取ってくる。 ACE2とよくくっつくRBD変異体を取ってくる。 ACE2と速くくっつくRBD変異体を取ってくる。 解析。 前提知

                          【一般の人向け】新型コロナウイルスを試験管内で人工進化させまくって変異株をたくさん作ったという論文を読んだので解説してみた話。 - sun_ek2の雑記。
                        • 東大、理論上の存在だった「ダイアモンドの双子の弟」の合成に成功

                          東京大学(東大)は2月8日、ダイアモンドの双子の弟「ポルクス」を化学合成により合成することに成功したことを発表した。 同成果は、東大大学院 理学系研究科の福永隼也大学院生、同・加藤昂英大学院生、東大大学院 理学系研究科 化学専攻の池本晃喜講師、同・磯部寛之教授らの研究チームによるもの。詳細は、米科学雑誌「米科学アカデミー紀要(PNAS)」に掲載された。 ダイアモンドの構造は数学的には、三次元空間を「完全対称性」と「強等方性」を有するように炭素原子を充填した物質であることが提唱されており、そうした数学的アプローチから、その2つの要素を有する炭素性物質が、ダイアモンド以外に、もう1つ存在する可能性が指摘されていた。その「ダイアモンドの双子の兄弟」とも言われる物質の持つ、独特のネットワーク構造の歴史は古く、1932年に最初の提唱がなされて以来、たびたび理論研究の対象となり、さまざまな名称が与えら

                            東大、理論上の存在だった「ダイアモンドの双子の弟」の合成に成功
                          • 水と同じ密度を持つ氷「ガラス化したH2O」の作成に成功! - ナゾロジー

                            新たに発見された新種の氷は「ガラス化した液体の水」である可能性!新たに発見された新種の氷は「ガラス化した液体の水」である可能性! / Credit:ALEXANDER ROSU-FINSEN st al . Medium-density amorphous ice . Science (2023)小学校や中学校の教科書では温度が上がるにつれて物質が「固体➔液体➔気体」と3つの状態に変化していくと記されています。 これらの状態は、厳密には分子の並び方で分類されています。 たとえば液体は分子がランダムに配置されている状態を指し、固体とは分子が規則正しく配列している状態を指します。 分子が規則正しい空間配置を持つことを「結晶」と呼びます。 つまりランダムに漂っていた分子が結晶化すると固体になるのです。 たとえば通常の氷(固体の水)は分子が規則正しく配列した「結晶」の状態をとります。 しかし、世の

                              水と同じ密度を持つ氷「ガラス化したH2O」の作成に成功! - ナゾロジー
                            • 新たな物理学に突入か、固体の中を動き回る謎の粒子 熱は通すが電気は通さない奇妙な物質を発見 | JBpress (ジェイビープレス)

                              (小谷太郎:大学教員・サイエンスライター) 2019年7月2日、京都大、ミシガン大、米ロスアラモス国立研究所、東京大、茨城大のグループが、ある種の固体の内部を動き回る未知の中性粒子を発見したと発表しました*1。 未知の中性粒子とはいったい何のことでしょうか。新しい元素でも見つけたのでしょうか(違います)。 *1:プレスリリース(http://www.k.u-tokyo.ac.jp/info/entry/22_entry751/) 金属の中では電子がうようよ泳いでる 今回発見された奇妙な物質は、どこが奇妙なのでしょうか。それを理解するために、奇妙でない普通の物質についておさらいしておきましょう。 例えば、金属は奇妙でない普通の物質の仲間です。みなさん御存じの通り、ぴかぴか光を反射する、電流を通す、触るとひんやり冷たいといった、奇妙でない性質を持ちます。 光を反射する、電流を通す、ひんやり冷た

                                新たな物理学に突入か、固体の中を動き回る謎の粒子 熱は通すが電気は通さない奇妙な物質を発見 | JBpress (ジェイビープレス)
                              • 【機械学習】機械学習を用いたin silico screening【AI創薬】~第2/5章 スクレイピングによる公共データベース(PDB)からの機械学習データを収集~ - LabCode

                                AI創薬とは? AI創薬は、人工知能(AI)技術を利用して新しい薬物を発見、開発するプロセスです。AIは大量のデータを高速に処理し、薬物の候補を予測したり、薬物相互作用を評価したりします。また、AIは薬物の効果や安全性をシミュレートすることも可能で、臨床試験の前の段階でリスクを評価することができます。これにより、薬物開発のコストと時間を大幅に削減することが期待されています。AI創薬は、薬物開発の新しいパラダイムとして注目を集め、製薬企業や研究機関で積極的に研究、導入が進められています。また、バイオインフォマティクス、ケモインフォマティクス、機械学習、ディープラーニングなどの技術が組み合わされ、薬物開発のプロセスを革新しています。さらに、AI創薬は個人化医療の推進にも寄与し、患者にとって最適な治療法を提供する可能性を秘めています。 今回はAI創薬の中でも、in silico screeeni

                                • 敗色濃厚になった日本のペロブスカイト太陽電池

                                  現在主流のシリコン素材の太陽電池は、おおむね基本的な技術開発は完了し、現在の変換効率が既に理論上のピークに近づきつつあって、完全に価格競争のフェーズへと移行した。原料となるシリコンの価格は半導体市況の活況とともに高止まりしており、マージンが悪化。日本を含む欧米企業は事実上の撤退を余儀なくされている。 また、シリコン素材の太陽電池はかなりの照度(明るさ)を必要とするため、屋内での設置は難しい。また大型のパネルを設置する必要があることから、設置する場所の制約も多い。 これらを解決する新しい太陽電池として期待されるのがペロブスカイト太陽電池だ。ペロブスカイト太陽電池は、光を吸収する材料にペロブスカイト結晶構造を持つ化合物を用いたもので、2009年に日本の桐蔭横浜大学の宮坂力特任教授(以下、宮坂教授)らが開発した。 ペロブスカイト太陽電池への期待が高まるが…… ペロブスカイト太陽電池は有機系・色素

                                    敗色濃厚になった日本のペロブスカイト太陽電池
                                  • 78万年前の人類、焼き魚食べていた イスラエル研究論文

                                    イスラエル・テルアビブ大学のスタインハルト自然史博物館に展示されたコイの頭の骨。同大提供(撮影日不明、2022年11月14日公開)。(c)AFP PHOTO / HO / TEL AVIV UNIVERSITY 【11月16日 AFP】78万年前の人類の祖先は、火をしっかりと通した魚を好んで食べていたする研究論文が14日、公開された。調理に火が使われたことを示す最も古い証拠だと説明している。 論文は、学術誌「ネイチャー・エコロジー・アンド・エボリューション(Nature Ecology and Evolution)」に掲載された。筆頭著者はテルアビブ大学(Tel Aviv University)スタインハルト自然史博物館(Steinhardt Museum of Natural History)の考古学者、イリット・ゾーハル(Irit Zohar)氏。 火が暖を取るためではなく調理に使われ

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                                    • 2023年ノーベル化学賞について分かりやすく解説!『量子ドットの発見と合成』 - Lab BRAINS

                                      みなさんこんにちは!サイエンス妖精の彩恵りりだよ! 今回はみんな大注目!2023年ノーベル化学賞の解説だよ! まず、今回の受賞者と授賞理由は以下の通りだよ! 2023年10月4日、スウェーデン王立科学アカデミーは、本日、2023年のノーベル化学賞を以下の者に授与する事を決定しました。 ムンジ・G・バウェンディ (Moungi G. Bawendi) マサチューセッツ工科大学 (MIT) 、ケンブリッジ、マサチューセッツ州、アメリカ合衆国 ルイス・E・ブルース (Louis E. Brus) コロンビア大学、ニューヨーク、ニューヨーク州、アメリカ合衆国 アレクセイ・I・エキモフ (Alexei I. Ekimov) ナノクリスタルズ・テクノロジー社、ニューヨーク、ニューヨーク州、アメリカ合衆国 「量子ドットの発見と合成」に対して。 【彼らはナノテクノロジーへの重要な種をまいた】 2023年の

                                        2023年ノーベル化学賞について分かりやすく解説!『量子ドットの発見と合成』 - Lab BRAINS
                                      • 効率20%超で1000時間以上の太陽光連続発電を実現 | NIMS

                                        国立研究開発法人物質・材料研究機構 (NIMS) NIMSは、太陽光に対して20%以上の光電変換効率を維持しながら、1,000時間以上の連続発電に耐える耐久性の高いペロブスカイト太陽電池を開発しました。 物質・材料研究機構 (NIMS) は、太陽光に対して20%以上の光電変換効率 (発電効率) を維持しながら、1,000時間以上の連続発電に耐える耐久性の高いペロブスカイト太陽電池 (1 cm角) を開発しました。この太陽電池は、約100 ℃でプラスチック上に作製できるため、汎用太陽電池の軽量化も可能にします。 太陽電池は脱炭素政策の一翼を担い、世界各国で精力的に研究が進められています。従来の太陽電池よりも製造コストが安く加工しやすい次世代太陽電池として、ペロブスカイト太陽電池が注目されています。しかし、ペロブスカイト太陽電池は水分との反応により劣化しやすく、高い光電変換効率と長期耐久性の両

                                          効率20%超で1000時間以上の太陽光連続発電を実現 | NIMS
                                        • 千葉県で発見された天然ガスハイドレートと似た構造を有する新種鉱物「房総石」とは?|@DIME アットダイム

                                          千葉県南房総市に分布する堆積岩の地層からは、2011年に新鉱物「千葉石」が報告されている。千葉石を詳しく調べる過程で、もう一種類、未知の鉱物が含まれていることが明らかに。 そこで国立科学博物館は、国立研究開発法人産業技術総合研究所、国立大学法人東北大学、千葉県立中央博物館、国立研究開発法人物質・材料研究機構、アマチュア研究家の西久保勝己氏、本間千舟氏、結晶形態研究者の高田雅介氏と共同で、千葉県内で採取された鉱物が新鉱物であることを突き止め、「房総石」と命名した。 千葉県より新種鉱物「房総石(ぼうそうせき)」を発見 千葉石と房総石は二酸化ケイ素(シリカ)を主成分とし、結晶構造中に主成分として天然ガス分子を含む特殊な鉱物だ。二酸化ケイ素は石英(水晶)の成分であり、地中では最もありふれた成分の一つだが、これらの鉱物では二酸化ケイ素が「かご」状のすき間をもった結晶構造をとり、「かご」の中にメタン、

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                                          • 史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書

                                            宇宙・肉体・悪魔【新版】――理性的精神の敵について 作者:J・D・バナール発売日: 2020/07/17メディア: 単行本この『『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』』は、X線結晶構造解析のパイオニアであり分子生物学の礎を築いたと言われるJ・D・バナールによる、1929年に刊行された人類の未来について書かれた一冊である。原著が100年近く前であり、過去にみすずで刊行されたのも1972年と、言ってしまえば非常に古臭い本である。 僕も今回みすずから新版が出るということではじめて読んだのだけれども、いやはやこれには心底驚かされた。バナールが本書で論じたのは、今の我々が暮らす時代よりもさらに先、科学がさらに発展した状況のことであり、人間が身体を機械化し場合によっては宇宙に植民地を広げていくような時にいったい人類にいったい何が起こるのか、という未来のことなのである。そして、その論、そのヴィジ

                                              史上もっとも偉大な科学予測の試みとクラークに評された、科学と人類の未来について論じた先駆的名著──『宇宙・肉体・悪魔──理性的精神の敵について』 - 基本読書
                                            • ダイヤモンドを原油から爆速で作る方法が開発される

                                              天然で最も硬い物質として知られるダイヤモンドは、高価な宝石として知られるほか、電子部品やガラス、研削・研磨用の工具など、工業にも応用されており、文明社会にとってはなくてはならない物質です。しかし、人工ダイヤモンドの生産にはどうしても時間がかかってしまうのが難点でした。そんな人工ダイヤモンドを原油由来の物質から一瞬で作り出すことができる技術を、スタンフォード大学の研究チームが発表しました。 Facile diamond synthesis from lower diamondoids | Science Advances https://advances.sciencemag.org/content/6/8/eaay9405 Modern Alchemy: Stanford Finds Fast, Easy Way to Make Diamonds – “Cheating the Therm

                                                ダイヤモンドを原油から爆速で作る方法が開発される
                                              • 強磁性体でも反強磁性体でもない「第三の磁性体」である「Altermagnetic」(アルター磁性体)がついに確認される、より高密度なHDDや磁気コンピューターの実現につながる可能性あり

                                                強磁性体と反強磁性体の特性を併せ持った「第三の磁性体」として存在が期待されていた「Altermagnetic」(アルター磁性体)が初めて確認されました。アルター磁性体は、新種の磁気コンピューターの製造などに役立つことが期待されています。 Altermagnetic lifting of Kramers spin degeneracy | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-023-06907-7 The existence of a new kind of magnetism has been confirmed | New Scientist https://www.newscientist.com/article/2417255-the-existence-of-a-new-kind-of-magnetism-has-been-c

                                                  強磁性体でも反強磁性体でもない「第三の磁性体」である「Altermagnetic」(アルター磁性体)がついに確認される、より高密度なHDDや磁気コンピューターの実現につながる可能性あり
                                                • 『もち様からのLINEが、もったいなくて見れない。困ったもんです』。。。 - 異星人と交信した結果、撃沈。。。。。。。。。。。。。。。。。。

                                                  好物を最初に食べる派、最後に食べる派。 あなたはどっち!??? 私は、最後に食べる派です。 ただ、正確に言うと、今は、 前半に半分食べて、後半に残りを全部食べる派です。 好きな物って、とにかく最後に取っておきたいタイプで、 食べ物でも、何かやることでも、 最初に嫌なことをして、最後に好きなことを思いっきりする。 これが最高!!!!と思っていたのですがね。 20代の頃、一緒に食事によく行く女性がいたのですがね。 『bollaちゃんって、これ嫌いなの???』と聞かれたのです。 『大好きですよ』と言うと、 『じゃあ、なんで食べずに残してるの?』と聞かれたので、 『え?だって、 大好きな物は最後に食べたいじゃないですか!!!』 と言うと、 『私は大好きな物は先に食べる派。 だって、満腹になってから食べても、美味しさ半減しない?』 と言われたのです。 『そうなんですか?????』と言って、 ある一定

                                                    『もち様からのLINEが、もったいなくて見れない。困ったもんです』。。。 - 異星人と交信した結果、撃沈。。。。。。。。。。。。。。。。。。
                                                  • タンパク質立体構造予測プログラムAlphaFold2の非専門家向け活用法 第1回「予測の良し悪しの判断」|上海老師

                                                    構造生物学界隈のみならず、生命科学研究者やAI研究者の界隈すら超え、一般のニュースにもなっているタンパク質立体構造予測プログラム「AlphaFold2」について、構造生物学を専門としない生命科学研究者を主な対象として、note記事を3回くらいに分けて書いてみたいと思います。 生体高分子の立体構造データベース「Protein Data Bank」に登録されている実験構造は今や18万を超えています(私が15年くらい前にこの分野の研究を始めた際は2万弱でした)。にも関わらず近年急速に増えるゲノム情報に対しては、実験構造の数は圧倒的に不足しているのが実情だと思います。そのような状況の中、AlphaFold2はこの分野における「福音」だと私は感じてます。実際、構造生物学者の私自身も、ここ数日AlphaFold2で遊んでいますが、今までの構造予測と比べて非常にレベルが高く、研究のアイディアがバンバン浮

                                                      タンパク質立体構造予測プログラムAlphaFold2の非専門家向け活用法 第1回「予測の良し悪しの判断」|上海老師
                                                    • 化学反応における微量中間体の直接構造解析に成功 - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

                                                      中村 栄一(化学専攻 特任教授/東京大学名誉教授) 原野 幸治(化学専攻 特任准教授) 発表のポイント 化学反応の中で次々と生成しては消えていく中間的生成物(反応中間体)の一分子一分子を溶液中で捕捉し、これまで未知であった反応中間体の構造を電子顕微鏡を用いて決定した。 従来の分析手法では、溶液中で生起するさまざまな化学反応中間体の混合物の平均的分子像、またはごく一部のものの解析しかできなかった。今回は一つ一つの分子を取り出し、構造決定に成功した。 従来法では垣間見ることさえできなかった化学反応中間体の一分子一分子の構造を決められることが分かり、材料科学から生命化学にわたる幅広い学術的応用や産業応用が期待される。 発表概要 東京大学大学院理学系研究科化学専攻の中村栄一特任教授、原野幸治特任准教授らの研究グループは、化学反応の中で次々と生成しては消えていく中間的生成物(反応中間体)の一分子一分

                                                      • 「磁石を金属に近づけるとどうなる?」に答える初めての厳密な量子理論 | 株式会社共同通信社

                                                        Tweet 2019年10月14日 国立大学法人 電気通信大学 情報理工学研究科基盤理工学専攻 「磁石を金属に近づけるとどうなる?」この質問自体は子供でも理解できる単純なものですが,量子論に基づいて正確に答えることは,長らく困難とされてきました.電気通信大学大学院基盤理工学専攻の伏屋雄紀准教授らは,今回この理論的困難を克服し,磁場によって量子化される固体電子のエネルギーを初めて厳密に求めることに成功しました. 発表本誌リンク:https://doi.org/10.1103/PhysRevLett.123.156403 伏屋 研究室:http://www.kookai.pc.uec.ac.jp/ 電気通信大学情報理工学研究科 基盤理工学専攻: http://www.es.uec.ac.jp/ 磁場は物理学のみならず,自然科学において極めて基本的で重要な存在です.しかし身近な存在であるはずの磁

                                                        • プラチナ主成分の新鉱物「苫前鉱」 東大の研究チームが北海道で発見

                                                          東京大学物性研究所は9月8日、北海道苫前(とままえ)町で採集した白金族元素の粒子である「砂白金」からプラチナを主成分とする新種の鉱物を発見した。同研究所は、この鉱物を「苫前鉱」(とままえこう、学名:Tomamaeite)と命名。触媒や電極など工業的に重要な役割を持つプラチナが天然でどのように存在しているかを示す重要な手掛かりになるという。 研究チームは北海道北西部を探索し、計8カ所で砂白金の採取に成功した。そのうち苫前鉱は、苫前町の海岸で採集した砂白金に最大20μm程度の微細粒子として含まれていたという。この化学組成を分析したところ、プラチナと銅が1:3の比率で含まれていると判明。そのような化学組成をもつ鉱物はこれまで知られていなかったという。 さらに詳細に調べるため、鉱物の結晶構造解析を実施。20μm程度以下の鉱物の結晶構造を分析は一般的に困難だが、研究チームは透過型電子顕微鏡を使うこと

                                                            プラチナ主成分の新鉱物「苫前鉱」 東大の研究チームが北海道で発見
                                                          • Google DeepMindがAIツールを使って220万種類の新しい結晶構造を発見、これまで発見されてきた数の45倍以上

                                                            GoogleのAI研究部門であるGoogle DeepMindが、「GNoME」と呼ばれるAIツールを使って理論的には安定しているものの実験的には実現されていない新しい結晶構造を220万種類も発見しました。220万種類という数字は、これまで発見された結晶構造の45倍以上にもおよびます。 Scaling deep learning for materials discovery | Nature https://www.nature.com/articles/s41586-023-06735-9 Millions of new materials discovered with deep learning - Google DeepMind https://deepmind.google/discover/blog/millions-of-new-materials-discovered-w

                                                              Google DeepMindがAIツールを使って220万種類の新しい結晶構造を発見、これまで発見されてきた数の45倍以上
                                                            • 太陽エネルギーを数カ月にわたり貯蔵できる素材が特定される、データ保存などへの応用も可能

                                                              イギリス・ランカスター大学の研究チームが、太陽光のエネルギーを長期的に貯蔵できる素材を特定したと報告しました。この素材が実用化されれば、熱を放出して氷を解かす車のフロントガラスや環境に優しい暖房システム、さらには長期安定してデータを保管できるDVDなどへの応用が可能になると期待されています。 Long-Term Solar Energy Storage under Ambient Conditions in a MOF-Based Solid–Solid Phase-Change Material | Chemistry of Materials https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.chemmater.0c02708 Study shows promising material can store solar energy for months or

                                                                太陽エネルギーを数カ月にわたり貯蔵できる素材が特定される、データ保存などへの応用も可能
                                                              • あのダイヤモンドよりもさらに硬い「ペンタダイヤモンド」の存在が予言される

                                                                宝石として古来から人気が高いだけではなく、工業用カッターや科学実験にも使われるダイヤモンドは、天然の物質の中では最高クラスの硬度を誇ることで知られています。そんなダイヤモンドを上回る硬度を持つ「ペンタダイヤモンド」の存在を、筑波大学ナノ構造物性研究室の研究チームが予言しています。 Phys. Rev. Lett. 125, 016001 (2020) - Pentadiamond: A Hard Carbon Allotrope of a Pentagonal Network of sp2 and sp3 C Atoms https://journals.aps.org/prl/abstract/10.1103/PhysRevLett.125.016001 Researchers building a harder diamond, called pentadiamonds https:/

                                                                  あのダイヤモンドよりもさらに硬い「ペンタダイヤモンド」の存在が予言される
                                                                • 東京大学ら、反強磁性型の励起子絶縁体を発見

                                                                  東京大学は、ブルックヘブン国立研究所などの研究グループと共同で、スピン三重項の励起子が生み出す反強磁性励起子絶縁体について、イリジウム酸化物を用いた実験により、その存在を明らかにした。 反強磁性励起子絶縁体の特定でカギを握る「縦モード」の検出 東京大学理学系研究科の諏訪秀麿助教は2022年2月、ブルックヘブン国立研究所、ポールシェラー研究所、テネシー大学、アルゴンヌ国立研究所、オークリッジ国立研究所、中国科学院、上海科技大学の研究グループと共同で、スピン三重項の励起子が生み出す反強磁性励起子絶縁体について、イリジウム酸化物(Sr3Ir2O7)を用いた実験により、その存在を明らかにしたと発表した。 電子と正孔(ホール)の結合状態である励起子が、ボーズ・アインシュタイン凝縮を起こすと「励起子絶縁体」と呼ばれる状態となる。この現象は古くから理論的に予言されていたが、実際の物質でスピン三重項の励起

                                                                    東京大学ら、反強磁性型の励起子絶縁体を発見
                                                                  • ダイヤモンドより硬い「ロンズデイル石」は天然の “化学蒸着” でできる可能性が判明

                                                                    【▲ 図1: キャニオン・ディアブロ隕石に含まれる1mm未満のダイヤモンドの表面には、ロンズデイル石が非常に薄い膜として存在すると言われています。 (Image Credit: Arizona State University) 】この世で一番硬い物質はダイヤモンド、とよく言われますが、科学者はダイヤモンドを上回る硬さを持つ物質を長年探索してきました (※) 。そのような物質の候補として有力視されてきたものの1つが「ロンズデイル石 (Lonsdaleite)」 (あるいはロンズデーライト、六方晶ダイヤモンドとも呼ばれる) です。 ※…しばしば誤解されますが、この場合の「硬さ」は結晶の傷つきにくさや摩擦に対する強さのことで、ビッカース硬さなどで表されます。外から力を加えられた時に変形や崩壊しにくいという意味での「硬さ」は、剛性や靭性などと呼ばれます。 ロンズデイル石は、1967年にキャニオン

                                                                      ダイヤモンドより硬い「ロンズデイル石」は天然の “化学蒸着” でできる可能性が判明
                                                                    • 形が奇妙すぎる金塊、130年ぶりに結晶構造が判明

                                                                      ひも状の自然金は長年、美しい謎であり続けた。科学者は貴重な構造を壊してまで調査しようとは思わなかったからだ。今回、ハイテク技術を用いることで、この「ラムズホーン(雄羊の角)」の結晶構造を見ることに初めて成功した。渦巻き模様の形成過程を解き明かすヒントになることが期待されている。(PHOTOGRAPH COURTESY OF THE MINERALOGICAL & GEOLOGICAL MUSEUM AT HARVARD UNIVERSITY, COPYRIGHT 2012, PRESIDENT AND FELLOWS OF HARVARD COLLEGE) 1887年、米コロラド州の金の生産がピークに達しようとしていた頃のこと。ギルマン近郊のグラウンド・ホグ鉱山で、予期せぬ宝物が見つかった。3本のひもを束ねたような形をした金塊だ。長さは12センチで、重さは263グラム。これまでに発見された

                                                                        形が奇妙すぎる金塊、130年ぶりに結晶構造が判明
                                                                      • 古代メソポタミアの煉瓦が明らかにした「地球磁場の年代変化」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

                                                                        古代メソポタミアの粘土煉瓦に含まれる酸化鉄粒子に保存されている地球磁場(地磁気)の痕跡を利用して、過去3000年にわたる地球磁場の変化を復元することに、国際研究チームが成功した。 研究チームは、考古学的な遺物に残る地球磁場の痕跡を探す「考古地磁気学」を利用して、地球磁場の(地質学的に見て)短期間の変化に関する理解を深めるたけでなく、これまでは年代測定が不可能だった遺物の年代を決定できるようにしたいと考えている。 論文の共同執筆者で、英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(UCL)の考古学研究所の教授を務めるマーク・アルタウィールは「古代メソポタミアの年代決定を行うには、放射性炭素年代などの年代測定法に頼ることが多い。だが、煉瓦や陶器のような最も一般的な文化的遺物の一部は通常、有機物を含まないため、容易に年代測定ができない可能性がある。今回の研究は、重要な年代測定の基準を作成する助けになる

                                                                          古代メソポタミアの煉瓦が明らかにした「地球磁場の年代変化」 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
                                                                        • Google DeepMindによる「AIを使って220万種類の新しい結晶構造を発見した」という主張に研究者が異議を唱える

                                                                          GoogleのAI研究部門であるGoogle DeepMindは、「GNoME」と呼ばれるAIツールを使って、「理論的には安定しているものの実験的には実現されていない新しい結晶構造」を220万種発見したことを発表しました。しかし、複数の研究者がGoogle DeepMindの発表した新しい結晶構造を分析した上で、「既知の物質を過度に拡大解釈したものがほとんどで、驚くほど新しいと言える化合物では含まれていない」と反論しています。 Artificial Intelligence Driving Materials Discovery? Perspective on the Article: Scaling Deep Learning for Materials Discovery | Chemistry of Materials https://pubs.acs.org/doi/10.1021

                                                                            Google DeepMindによる「AIを使って220万種類の新しい結晶構造を発見した」という主張に研究者が異議を唱える
                                                                          • 高温でしかとけない不思議な氷「超イオン氷」の新構造が発見される、惑星の謎に迫る発見

                                                                            水を途方もない温度と圧力にさらすことで生成される、非常に高い融点を持つ「超イオン氷」の新たな形態が確認されたとの論文が発表されました。水が豊富な海王星などに存在するといわれている超イオン氷の研究が進むことで、これらの惑星が持つ特性の理解が深まると期待されています。 Dynamic compression of water to conditions in ice giant interiors | Scientific Reports https://www.nature.com/articles/s41598-021-04687-6 Strange Form of Ice Found That Only Melts at Extremely Hot Temperatures : ScienceAlert https://www.sciencealert.com/strange-form-

                                                                              高温でしかとけない不思議な氷「超イオン氷」の新構造が発見される、惑星の謎に迫る発見
                                                                            • 金属はなぜ塩水で錆びるのか? その理由は電池にあった

                                                                              金属が塩水にさらされると腐食が進んで錆びていきます。 普通の水より塩水の方がよく錆びる理由を知っていますか? そこには、電池の仕組みが大きくかかわっています。 金属が塩水で錆びていく仕組みと機構を簡単に説明していきましょう。 ボルタの電池 塩水で錆びる原因を考えるには電池の仕組みを知らなければいけません。 そこで、電池の基本となっている「ボルタの電池」を例にとって簡単に説明してみます。 ボルタの電池の構造 ボルタの電池は、硫酸の水溶液に、亜鉛(Zn)と銅(Cu)の電極を入れて電線でつないだものです。 ボルタの電池の反応 ボルタの電池では、亜鉛側では Zn が Zn2+ というイオンになり溶けだす反応が起こります。 そのとき、電子e–をふたつ導線に送りだします。 銅側では、水溶液内の水素イオン(H+)ふたつが、水素分子(H2)になるという反応が起こります。 その時に導線から流れてきた電子をふ

                                                                                金属はなぜ塩水で錆びるのか? その理由は電池にあった
                                                                              • 巨大隕石から地球になかった「新種」の鉱物を発見、3種類も

                                                                                エル・アリ隕石の断片。断面には結晶構造に由来する格子のような模様が見られる。このような模様は鉄隕石によく見られるが、エル・アリ隕石には、地球の自然界では見つかったことのない3種類の新しい鉱物も含まれていた。(ABDULKADIR ABIIKAR HUSSEIN, ALMAAS UNIVERSITY) ソマリアのエル・アリという町のはずれに、牧夫や家畜がのどを潤しに集まる井戸がある。その近くにはかつて、赤みがかった金属質の巨石があった。重さは約15.2トン。ラクダ飼いたちは代々、刃物を研ぐための鉄床(かなとこ)として利用してきた。しかし、この巨石の歴史はさらに古く、太陽系の創成期にまでさかのぼる。 この金属塊は「エル・アリ隕石」として知られ、これまでに発見されている隕石の中では9番目に大きい。地球に落下してきた時期ははっきりしない。 科学者たちは最近、この隕石に、地球上の自然界で見つかったこ

                                                                                  巨大隕石から地球になかった「新種」の鉱物を発見、3種類も
                                                                                • ペロブスカイト太陽電池を世界初導入、JR西日本が「うめきた」新駅に

                                                                                  JR西日本が2025年の開業を目指す「うめきた(大阪)地下駅」に、積水化学工業がフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置する。一般共用施設への設置計画としては世界初の事例になるという。 積水化学工業は2022年8月、西日本旅客鉄道(以下、JR西日本)が開業を目指す「うめきた(大阪)地下駅」にフィルム型ペロブスカイト太陽電池を提供・設置すると発表した。JR西日本によると、一般共用施設への設置計画としては世界初の事例になるという。 フィルム型ペロブスカイト太陽電池は、ペロブスカイトと呼ばれる結晶構造を用いた次世代太陽電池。軽量かつ柔軟という特徴を持ち、ビルの壁面や耐荷重の小さい屋根、あるいは車体などの曲面といった、さまざまな場所に設置できる。また、塗布などによる連続生産が可能であること、レアメタルを必要としないなどのメリットがあり、次世代の太陽電池として今後の普及が期待されている。 積水化学工業

                                                                                    ペロブスカイト太陽電池を世界初導入、JR西日本が「うめきた」新駅に