あれは4年ほど前のこと。証券会社の営業マンの強い薦めで、ある会社の社債を買いました。 買った理由は2つです。1つ目は、何よりも年間の配当が7.375%とかなり魅力的なものだったこと。そしてもう1つは、「世界中のどの会社が破綻することがあっても、この会社だけは絶対に大丈夫だろう」という思い込みがあったためです。 私の大失敗 勘のいい読者諸兄はおそらく、この前振りだけで事の顛末が想像できたと思いますが…その通りです。私にとっては決してバカにならない金額を投じて買った債券は、ここ何週間かでなんと紙クズ同然になってしまいました。何を隠そう、その会社とは――米ゼネラル・モーターズ(GM)です。 日本の国花は桜、カナダの国花といえば楓。では米国の国花は? 答え:カーネーション(カー[車]+ネーション[国]) こんな言葉遊びが生まれるくらい、自動車産業は永く米国経済の象徴であり続けました。20世紀初めに