ブログへの書き込みで名誉を傷付けられたとして、札幌市の男性が、ベストセラー本「デフレの正体」の著者で日本政策投資銀行参事役の藻谷浩介氏を相手取り慰謝料60万円の支払いを求めた訴訟の判決が21日、札幌地裁であった。 石橋俊一裁判官は「一部記述は原告を揶揄(やゆ)し、侮辱するものだった」として、藻谷氏に10万円の支払いを命じた。判決によると、男性は昨年7月、自身のブログで、「経済現象だけに目を奪われると、本質をつかむことができない」などと同書を批評。藻谷氏は批評に反論し、「あたまでっかち」などの文言をブログのコメント欄に書き込んだ。