詳しくは別の機会に譲るが簡単な報告だけはしておこう。 2月1日(金)夜、都内で「週刊朝日」連載中止事件についてのシンポジウムが開催され、佐野眞一さんが、2つのノンフィクション賞の選考委員を辞任した。100人くらいの規模のシンポだったが、まだ公に募集をする前から口コミで参加希望者が殺到し、結局あまり募集告知もしないまま定員に達してしまったため、開催を知らなかった人も多いと思う。当日参加した共同通信その他の記者により、選考委員辞任の一報だけは多くの新聞に掲載された。私はこのシンポのコーディネイターを務めたのだが、この問題はなるべくオープンな場で、佐野さん自身も含めて議論すべきと思っていた。 議論は「週刊朝日」の昨年の対応や、部落差別という難しいテーマをノンフィクションでどう扱うかといった話まで、高山文彦さんらをまじえて行われた。詳しい議論の中身は月刊『創』4月号に掲載予定だが、そのシンポの冒頭