行政が持っている公共データを「オープンデータ」として積極的に公開し、市民生活やビジネスに役立ててもらう動きが県内でも本格化しつつある。昨年以降、県やさいたま市などがそれぞれオープンデータの公開を始めた。研究者や技術者らでつくるグループは「公共データがあれば何が実現できるか」を考えるアイデア競技会を開くなどし、活用の可能性を探っている。 (谷岡聖史) 「プールや図書館の自習席を待つ行列に並びたくない。混み具合をリアルタイムで表示できないか」。十六日、さいたま市内の公民館で開かれた競技会。自治体職員やIT技術者など二十数人が、先進地の静岡県のオープンデータの一覧表を見ながら、情報の活用法を話し合った。約二時間後、混み具合の検索や回覧板のIT化など、五つの案がまとまった。 競技会はアイデアとマラソンの造語で「アイデアソン」と呼ばれ、県内では昨年に続き二回目。オープンデータ活用の推進団体「Code
児童書だけを扱う小さな古書店が、まもなく鳥取市にオープンする。長年、図書館や市立小学校の図書室で司書をしてきた女性が自宅を改装して本棚を設け、少しずつ集めた本を並べる。店名は、「公園前の小さな本屋 みつけどり」。 南大覚寺公園(鳥取市大覚寺)を囲む住宅街の北東側。白い外壁の戸建て住宅がその店だ。1階の一角を占め、広さ約20平方メートル。店内は木の床で一段高くなっていて、靴を脱いで上がる。壁には懐かしい絵本や児童書がずらり。 「本は楽しいなって思ってもらえるような空間にしたい」と、店主の田上(たのうえ)伸子さん。2人の子どもが小学生になった頃から市立中央図書館で8年間、司書として勤務。その後、市立小学校3校でも10年間、司書を務めた。2013年春の退職後、児童書と関わり続けたいと思い、開店に向けた準備を始めた。 もともと読書家だったわけでは… こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続
小平市内の図書館で1月25日、本の貸し出しや返却、普段入ることのできない書庫の見学や裏方の仕事を家族で体験する「冬の家族1日図書館員」が行われた。 図書清掃室での様子 図書館の裏側の仕事体験を通じて、図書館の仕組み、役割、利用方法を理解し、面白さや楽しさを知ることで、利用者の増加につなげることを目的とした同企画。 中央図書館の湯沢瑞彦館長によると、夏休みに行う「夏の1日図書館員」は1990年から毎年実施してきたが、応募多数で落選する家族が多く、昨年度から冬も実施することになったという。市内在住の小学生、中学生とその家族が対象で、今回は、中央図書館と花小金井、小川西町、喜平、上宿、津田、大沼の地区図書館の合計7館で9家族の応募の中から選ばれた8家族が参加した。 中央図書館では、2家族4人が参加。午前9時に湯沢館長のあいさつや自己紹介が行われた後、10時の開館時間までに終わらせなければならない
九州国立博物館と凸版印刷は1月30日、特別史跡「王塚古墳」の古墳内部を鑑賞・体験する簡易型ヘッドマウントディスプレイを共同で開発した。2月3日から開催される特別展示で一般公開する。 東京大学と凸版印刷が共同研究として行った石室内部の形状計測と壁画の分光情報によって作成されたデジタルアーカイブを活用し、石室の内部空間と壁画を再現。スマホを用いる簡易型HMDによって石室内部に入っているかのような360度の壁画鑑賞が可能となる。 展示では、石室内部を前室・後室・石屋形の3エリアに分類し、エリアごとに決められた文様を探すクイズ形式で鑑賞、古墳の構造や装飾を体験学習する。また、石屋形エリアでは石棺部に横たわり埋葬者の視点で石室内を体感できる。 展示場所は九州国立博物館 文化交流展示室。会期は2月3日より3月29日まで。入場料は大人430円、大学生130円。美術館・博物館における文化財をテーマとしたH
凸版印刷と九州国立博物館は、福岡県桂川町にある特別史跡「王塚古墳」の石室内を鑑賞するための簡易型ヘッドマウントディスプレイ用コンテンツを共同で開発した(写真:凸版印刷の発表資料より)[写真拡大] 凸版印刷と九州国立博物館は30日、福岡県桂川町にある特別史跡「王塚古墳」の石室内を鑑賞するための簡易型ヘッドマウントディスプレイ用コンテンツを共同で開発したと発表した。2月3日~3月29日に九州国立博物館で開催される特別展示「進化する博物館III」で一般公開する。美術館、博物館の文化財をテーマにしたヘッドマウントディスプレイ用コンテンツの展示は日本初だという。 王塚古墳は、1934年に発見された前方後円墳で、6世紀中頃に作られたとされ、馬具、武器、銅鏡、装身具、土器類などが出土されている。1952年に国の特別史跡に指定され、現在は毎年春と秋に一般公開されている。 開発されたコンテンツは、紙に付けら
「企業実務」は、経理・総務・人事部門の抱える課題を解決する月刊誌。仕事をすすめるうえで必要な実務情報や具体的な処理の仕方を正確に、わかりやすく、タイムリーにお届けします。1962年の創刊以来、理論より実践を重んじ、“すぐに役立つ専門誌”として事務部門の業務を全面的にバックアップ。定期購読はこちら。 本記事は企業実務のコンテンツ「事務ごよみ」から一部抜粋・編集して掲載しています。 新入社員の受入準備 4月に新卒の新入社員を迎える企業では、2月中には最終的な入社の意思確認を行いたいところです。 意思を確認できた内定者に対しては、ビジネスマナーに関する教材や社内報を送ったり、入社前研修としてパソコン操作の短期講習を実施するなど、定期的にフォローすることが大切です。教育的な効果だけでなく、積極的に迎え入れたいという自社の姿勢のアピールにもなります。 また、研修を兼ねた短期間のアルバイトで仕事や会社
AOKIとマイナビは29日、『AOKI&マイナビスチューデント 就活 新スタイル発表会』を都内で開催した。 同発表会では、まず、AOKI 代表取締役社長 清水彰氏が登壇。2016年卒の就職活動はスケジュールが大幅に変更になり、学生・企業双方にとっていろいろな面で不安や戸惑いが多い状況が予測されるとして、それらを解決するために、AOKIとマイナビスチューデントがタッグを組んで就活ガイドラインを構築し、就活の新たなスタイルを発表していくという。 AOKIでは全国551店舗の就活コーナーを拡大し、マイナビスチューデントから提供された、就活に関する様々なデータを閲覧できる環境を作った。また、AOKIのカスタマーズ・スタイリストが、就活に最適なスタイリングを提案。更に、29日から首都圏の4店舗に「就活ステーション」を設置。就活の知識力とスタイル提案力を兼ね備えた「就活スタイリスト」を男女各1人ずつ配
人生の経験値が高い人って、頼り甲斐があります。筆者も高めたい! もちろん、日々の生活で様々な経験を重ねることは可能ですが、たまには特別なことをしてみたい。ボランティアだっていいでしょう、遠くの島へ旅に出るのもいいでしょう。 話は変わって。株式会社カケハシスカイソリューションズは、「町おこしに取り組む日本の離島」と「都会ではできない就業体験を望む学生」のまさに“架け橋”となるべく、島おこしインターンシップ「島キャン」を実施しています。 これは「島をCampus(学び場)に、島でCamp(仮住まい)し、あなたと島のCan(可能性)を見出すために」をコンセプトに名付けられた新企画。要するに離島で職業体験をしながら“島おこし”をする……という新しい形のインターンです。 「弊社代表の中川は、島根県出雲市出身で小中学校時代を北海道恵庭市で過ごしたことからずっと地域活性の事業に興味がありました。『採用』
仙台市と宮教大図書館 相互貸し出し始まる 宮城教育大付属図書館(仙台市青葉区)と仙台市図書館は、蔵書の相互貸し出しサービスを始めた。宮教大図書館は学校教育の現場で役立つ実践的な専門書を多くそろえており、現職教員や教育関係者の利便性が高まると期待される。 宮教大図書館の約35万冊、市立全図書館の約185万8000冊の蔵書のうち、開架図書を相互に貸し出す。市図書館は市民図書館(青葉区)でのみの貸し出しとなる。利用者は市民図書館のカウンターで宮教大の本を、宮教大図書館で市図書館の本をそれぞれ借りることができる。 市民図書館で宮教大の本を借りる場合は、送料不要。学生が宮教大で市図書館の本を取り寄せる場合は600円掛かる。 宮教大図書館はこれまでも市民への貸し出しを行っていたが、窓口で利用者カードを作る必要があった。同図書館は「(サービス開始により)大学まで足を運ばなくても教育大ならではの専門
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