このGW中はまんがで読破シリーズで難解本の概要を楽しむことにした。 ・純粋理性批判 (まんがで読破) カントの純粋理性批判は長年の積読書である。もう10年くらい書庫に放ってある。いつか必ず読むつもりなのだが、いつなのかは不明だ。とりあえずまんがで概要を読めたのはうれしい。西洋哲学の伝統をコペルニクス的に展開させた批判哲学。 まんがで読破シリーズ中でも、さすがに本書は難解になっている。本シリーズは古典の内容に忠実に漫画化するもの(小説に多い)と、古典を解説する現代を舞台にした漫画化との2パターンがある。純粋理性批判は後者である。哲学に詳しい女性教師が、生徒会の哲学好きな学生たちに教えるという形をとっている。 従来の「認識は対象に従って規定される」を「対象が認識に従って規定される」と想定してみたのがコペルニクス的転回なのよ、とか、カントは認識をア・プリオリな認識とア・ポステリオリな認識の二つに