人類は今、食料不足という大きな課題を抱えています。ここ8年のうち7年は世界の穀物生産量が消費量を下回り、不足分を埋めるため穀物在庫を取り崩してきました。その結果、現在の在庫は1974年以来最低レベルにあります。一方小麦、米、トウモロコシなど主要穀物の価格は、史上最高値を記録しています。この状態を放置すれば食料不足がいっそう深刻化し、人類文明が「もはやそれまで」という危機におちいるリスクがあります。 ―― 20世紀後半にも農作物不作で食料価格が急騰しましたが、現在の状況との違いは何でしょうか。 米国のコーンベルトでの猛暑による減産、旧ソビエトでの凶作、インドのモンスーン期の水不足による減産などで食料価格が高騰しましたが、これらは一時的な気象状況がもたらしたもので、次の収穫時には正常な生産レベルに戻れました。しかし現在の問題は、長期的な傾向なのです。原因の1つは、気候変動です。近年の熱波により
1.パシューと音を立てて、通信室の扉が気化した。つかつかつかと、急ぎ足の藤堂が靴音も高く入ってくる。扉は、今度はぶんと唸りを上げ、一瞬にして元の固体に戻った。「呼んだか?」「あ、艦長、お待ちしておりました」山田がマイクロ反重力装置(MRGS)内蔵の宇宙椅子から立ち上がった。藤堂を先導して、直径二メートルほどもある球状の三次元モニターの前に立つ。「こ、こちらをご覧下さい」そこには、現在地から一千万キロメートル圏内の立体宇宙図が浮かび上がっていた。縮尺は一千万分の一。中央の白い光点は現在地。右手前下方にある青い光点が地球。そして左奥上方、ちょうど現在地を中心とした地球の対角に、ポツンとオレンジ色の光点が一つ、示されていた。「どういうことだ?」「ブンダー卿が『山手ライン』を突破しました」藤堂は、ポカンと口を開けて山田を見た。「バ……カな……ありえない」しかしレーダーは、紛れもなく卿の戦艦が、地球
スウェーデン王立図書館が2008年7月1日、スウェーデン知識財団と協同で実施しているオープンアクセス推進プログラム“OpenAccess.se”のもと、1901年以後のノーベル物理学賞、化学賞、医学・生理学賞の受賞のもとになった論文の中から合計約500本をオープンアクセス化するためのプロジェクトを、ルンド大学、ノーベル財団と協同で開始すると発表しています。なお、このプロジェクトの目的は、著作権、選別、デジタル化/保存の財政的・技術的問題の解決を探ることとされています。 Open Access to Scientific Works of Nobel Prize Winners – National Library of Sweden http://www.kb.se/english/about/news/openaccess/ OpenAccess.se – Scholarly Publi
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