「伊藤さんがどこかで観測すると地震が起きる」 周りの科学者からよくそう言われると話すのは、地震学者の伊藤喜宏さん。京都大学防災研究所の准教授で、巨大地震の発生予測につながる可能性があるとされる“スロースリップ”と呼ばれる現象を研究しています。 2011年の東日本大震災、そして2017年から2018年にメキシコで相次いで発生した3回の大地震、いずれも伊藤さんがスロースリップの観測をしていたエリアで発生しました。 今の科学では、巨大地震がいつどこで起きるのかを予知することは難しいとされています。それでも伊藤さんはメキシコなど海外へフィールドを広げてスロースリップの観測を続け、「巨大地震を予測する」という難題への挑戦を続けています。 その原点には、2011年の東日本大震災のときに経験した悔しい思いがありました。そして、伊藤さんの思いは、2015年から通い続けてきたメキシコの人たちに思わぬ変化をも
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