誰もが著作物を自由に利用できるルール作りを目指す国際的な非営利団体「クリエイティブ・コモンズ(以下CC)」。新たに発表されたCCライセンス、バージョン3.0からWebコンテンツの現状を考える。 相互互換性を高めたCCバージョン3.0 昨今、Web 上には「MADクリエイター」と呼ばれる人たちが増え、既存の商標付きコンテンツを組み合わせて作られた“リミックスコンテンツ”がユーザーに楽しまれている。だが一方で、著作権法に抵触する素材を使用した動画が多数アップロードされているというのも事実だ。 このようにWeb上で複雑化する著作権の現状に対しクリエイター自身が著作物の利用許諾範囲を決め、対応するマークを表示する方法を提唱・推進するのがCC、そして権利ルールのひな形として提示するのがC Cライセンスである。これは法律知識がなくても分かる解説付きで、二次利用者も許諾の範囲を理解しやすく、Webとの親