以下に掲載するのは、扶桑社・週刊『SPA!』二〇一一年二月八日号(一月二五日発売)の「週刊チキーーダ!」コーナー内において掲載された短いコラムです。文字数制限が厳しいと、どうしても歯切れよく批判するだけの記事になってしまいがちなので、苦労しました。企画・編集で助けてくれた荻上チキさんに感謝します。また、同じテーマでシノドスにより本格的な記事(「ウィキリークスのジュリアン・アサンジ逮捕をめぐる流言、そして「強姦」と「『強姦』」のあいだ」)を寄稿しているので、そちらもご参照ください。 ***** ジュリアン・アサンジが英国で逮捕されて二か月近くたった。既報のとおり、彼の逮捕容疑はウィキリークスの活動とは表向き関係なく、講演のため訪れたスウェーデンで複数の女性に性的暴行をはたらいたというものだ。 アサンジの罪状は、レイプ・性的暴行・不法な性行為の強要の三つ。このなかには、相手が寝ているあいだに無