ドットインストール代表のライフハックブログ
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いわゆるネットバブル華やかなりし頃、時代の寵児(ちょうじ)としてもてはやされた堀江貴文氏が先日社会復帰を果たした。本書は同氏とも交流のある起業家による自伝である。 そう聞くと派手好きの革命児的なヒルズ族のイメージを思い描く人は多いだろうが、本書から伝わってくるのはそれとはまったく異なるきわめて真っ当な人物像である。 まず、会社設立5年目にして、当時ネット関連企業では当たり前とされていた実力主義・即戦力採用の人事から、自社育成・長期雇用へと方針を180度切り替えた。その理由が、成長真っ只(ただ)中のネット事業だからこそ、かつての高度成長期に多くの企業で威力を発揮した日本的経営がうまくいくはず、という柔軟な発想には驚かされる。そして、こうした変更を確かなものとするために、そのころ流行した「時間を金で買う」ための企業買収はやらないと宣言する。事業と人材をじっくり育てるという会社の方針に合わないと
→紀伊國屋書店で購入 「「どうしてもしたいこと」と「とりあえず生活を支えること」の間」 地方都市における町おこしについて調べているうちに本書を知った。私が興味をもったのは、島根県の離島、隠岐島の海士町でベンチャー起業を創業した、(株)巡の環の代表、阿部裕志という人物である。トヨタ自動車という世界一の自動車企業から、人口2400人の離島に転居して、町おこし事業を展開している若者。トヨタのある愛知県で暮らしている私としては気になる存在だった。愛知県はトヨタ、静岡県はスズキ、ヤマハ、ホンダがある。それぞれの都市では、多くの自動車マンが勤勉に働いている。しかし、そこから離脱して新しい人生を送っている人間の記録はあまりない。リーマンショックで景気が減速し、東日本大震災でさらなる打撃を受けている自動車産業。この産業から卒業して新しい人生を歩む人間の記録が読みたかったのである。愛知県でも、自動車に変わる
勤めないという生き方 [著]森健[評者]江上剛(作家)[掲載]2011年3月27日著者:森 健 出版社:メディアファクトリー 価格:¥ 1,365 ■仕事と生きることが一致する喜び 去年、自殺者数は13年連続3万人を超えた。今回の特徴は就職失敗による自殺が、前年比で2割増になったことだ。その中には、53人の学生が含まれている。2007年の3.3倍。超氷河期と言われる厳しい就職環境を反映しているのだろう。 本書には13人の勤めないという生き方を選んだ人たちが登場する。例えば、東京大学医学部からワコールに入社したが、手染め職人になった人、京都大学大学院からトヨタに就職したが島根県の隠岐島で島起こしをしている人などだ。 「本書はいわゆる“成功本”のたぐいではない」と著者は言う。誰もが途上だ。沖縄県・南大東島のサトウキビからラム酒を造るベンチャー企業を立ち上げ、独立した人は「目の前のことで精一杯
最も共感したのは「株式公開をしない」「外部資本を入れない」という点。筆者は、ネット系起業家に必ず「目標は」と質問するのだが、ほぼ100%「上場、株式公開」といってくる。なぜ?と聞くと「規模を大きくする」とか「キャピタルゲイン」という話。金儲けの手段で会社を立ち上げるという意見が多い。しかし、山本氏は「会社は、個人が成長するためのインフラ」と言い切るので、すがすがしい気持ちになる。 なぜか。筆者だけでなく、多くの仕事人は「働く意味」を求めている。決して上場だけに固執していない。起業系経営者と従業員の乖離は埋まらず、従業員は無理をするだけで、結局、うまいこと売り抜けた経営陣はプチリタイアを満喫するだけに終わるという現実が横たわっているからだ。 山本社長はネットだけで営業をする会社としてECstudioを起業した。しかし、創業期だからと大切なスタッフに普通の経営者と同じような厳しい態度を取ったの
・情報楽園会社 『情報楽園会社 TSUTAYAの創業とディレクTVの起業』(徳間書店刊・1996年)に加筆して復刊。カルチュア・コンビニエンス・クラブ社長の増田宗昭氏が語るCCC成功の原点。14年前の本であるが、現代のネットビジネス文脈でも活かせる知恵が書かれている。 前半のTSUTAYA創業の回想録では、増田社長がドキドキしながら、一店舗目を開業した思い出を語る。当時の小さな店舗の写真や、手書きの企画書が、千里の道も一歩からだったのだなあと思わせる。 当時、自分が何を考えていたかが語られる。増田流はとにかくわかりやすい。たとえばコア事業のレンタルビジネスの説明。 「レンタル業とは、一言でいってしまえば金融業である。八百円で仕入れたCDが、レンタル料金百五十円を生む。このレンタル料金百五十円の実態は、金利に他ならない。なぜならお客さんに貸し出されたCDそのものは、翌日に返却され、また次の人
「dwango.jp」のロゴが現れる着メロのテレビCMに見覚えがある人は多いかもしれない。「ジリリリリン、電話だよ」。GACKTさんがこうつぶやくCMも話題になった。 「ドワンゴはニコニコ動画だけではない」と、川上量生(のぶお)会長は言う。川上会長が1997年に創業した同社は、ゲームの受託開発を手掛け、着メロや着ボイスでヒットを飛ばし、ニコ動という新しいフィールドに踏み出した。 その歴史を草創期から振り返る書籍「ニコニコ動画が未来をつくる ドワンゴ物語」(佐々木俊尚著、アスキー・メディアワークス)が、10月10日に発売される。「ニコ動がヒットしている今なら興味を持ってもらえるのでは」と、“社史”出版を決めた。 「ニコ動でたまたま当てた会社」ではない 「ドワンゴは、ニコ動でたまたま当てた会社だと思っている人も多いだろう。“ぽっ”と出てきたよく分からない会社と思われているかもしれない」――そう
・安原製作所回顧録 カメラ好きでベンチャー精神の人は絶対に読もう。面白すぎる。 著者は1997年に、たったひとりで世界最小のカメラメーカー「安原製作所」を設立し、「安原一式」「秋月」という名前のフィルムカメラ2機種を世に送り出した伝説の人。元京セラ出身のエンジニアなので技術は分かったが、経営は素人、カネはないし、会社を離れたら信用もない。ないないずくしの状態から、過去に例がない零細カメラメーカーを興していく起業物語。 「今は良いメーカーの良い製品だけが存在している時代だ。人の生き死にに関わる製品ならそうあるべきだが、それ以外ならあやしいメーカーのあやしい製品があったほうが面白いと考えるのは私だけだろうか。安物の服を買って洗濯したらばらばらになった。これを友達に話すネタができたと考えるのは心が豊かなことではないだろうか。」 ユニークな会社であるが故にマスコミには200回以上取り上げられ「一式
→紀伊國屋書店で購入 「社会変革は最高のエンターテインメント事業である」 社会起業家とは、社会問題を事業によって解決する事業家のことだ。 著者の山本繁は、NPOコトバノアトリエの代表。いま、もっとも注目されている社会起業家のひとりといっていいだろう。 ニートやひきこもりの若者の支援を事業化することに成功しつつある。支援事業で食っている、ということは不可能を可能にしているということだ。 その手法は極めて斬新。たとえば、漫画家志望の若者のために立ち上げた「トキワ荘プロジェクト」。地方出身の漫画家志望の若者に、格安家賃のアパートを提供。同じ志をもつ若者で集団生活をさせてモチベーションをアップ。そして漫画製作の最前線で働く、編集者や漫画家による授業をうけることができる。 インターネット放送「オールニートニッポン」の開局。運営しているのは、ニートや引きこもりの経験のある若者。ゲストは、ニートやひきこ
フィルタが全く要らない「サイクロン掃除機」を発明したダイソン氏の自伝である。 サイクロン掃除機の発明にいたるまでの数々の経験や、発明したサイクロン掃除機を実用化/商品化するまでの様々なできごとや苦労話が楽しげに書かれている。何かを作って世に出したいと思っている人には大変刺激的で面白く元気が出る本である。 ダイソン氏はもともとロンドンのRoyal College of Arts (RCA)でデザインを専攻していたのだが、高速に水上を移動できる「水上トラック」や、前輪を球状にすることによってはるかに扱いやすくなった手押し一輪車など様々なものを発明して商売を軌道に乗せた後、たまたま見かけた集塵機を掃除機に利用できることに気付いたのをきっかけに開発を行なったものらしい。英米の掃除機メーカや工具メーカなどに何年にもわたって売り込みをかけたものの、条件の問題で契約に至らなかったり、勝手に類似品を作って
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