天皇陛下が退位して上皇となったら英語でどう呼ぶか。宮内庁は「His Majesty the Emperor Emeritus」にすると発表した。直訳すると「名誉天皇陛下」。その理由とは。 「どうしてこうなっちゃうの?名誉教授とは違うだろ」「名誉国王とか名誉大公なんて…この世にいますかね?」。海外の王室制度に詳しい君塚直隆・関東学院大教授はツイッターにこう書き込んだ。「emeritus」はラテン語に由来し、実権のない名誉職にあることを表す。「professor emeritus」(名誉教授)などとして使われるが、退位した国王や女王をこのように呼ぶ国は見当たらない。 宮内庁によると、海外では①在位中の称号を使い続ける=スペイン、ヨルダン、ブータン、ベルギー②即位前の称号に戻る=オランダ③新たな称号を贈る=英国、カタール――などの例がある。 最も多いのは①だ。例えばスペインは、現在の国王フェリペ