昨年、日大アメフト事件をきっかけにスポーツ団体をめぐるスキャンダルが次々と噴出した。そのなかには、反社会勢力との関係が取り沙汰される内容も含まれている。ヤクザに詳しいノンフィクション作家の溝口敦氏と、フリーライターの鈴木智彦氏が、大相撲とヤクザが接点を持つ理由について語り合った。2人は、当サイトの対談で五輪とヤクザの関連について言及していた。 鈴木:五輪競技ではないけども、相撲ですね。 溝口:力士上がりのヤクザは多いですからね、昔から。 鈴木:ヤクザが自分の息子を親方に「面倒見てください」ってお願いして相撲部屋に入れるケースもある。ところが、それが続かず結局ヤクザになってしまうという(苦笑)。 溝口:相撲は江戸時代以来、興行の扱いで、ヤクザが主催して神社の境内で行なわれていた。そこからの歴史があるんです。 鈴木:昔は神社の境内で博奕をやっていて、その横で相撲の興行を開いていた。ちょうどラス