ドイツ・ベルリンで群衆の前に立つ、ナチス・ドイツのアドルフ・ヒトラー(奥)と外相のヨアヒム・フォン・リッベントロップ(手前、1939年撮影)。(c)AFP/FRANCE PRESSE VOIR 【5月21日 AFP】太平洋戦争開戦直前にナチス・ドイツ(Nazi)の旧ソ連侵攻を事前に察知したリヒャルト・ゾルゲ(Richard Sorge)──この伝説的なスパイにナチス外相が宛てた書簡が日本で見つかった。都内の書店が発表した。書簡は、ゾルゲの誕生日を祝う内容だった。 ゾルゲをめぐっては、ナチスが独ソ不可侵条約を破棄してロシア西部に進軍する計画を立てていることを突き止めたことで知られている。在日ドイツ大使館の報道官、記者として太平洋戦争前の東京で情報収集していたゾルゲは、日本とナチスがともにソ連への侵攻を計画していることをモスクワに報告した。 今回見つかったのは、1938~1945年までナチス・