『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 東日本大震災を発端とした今夏の電力供給不足は、「電力使用権」の多様な取引、あるいは電気料金の引き上げなど市場機能と価格メカニズムを最大限活用して、社会経済の効率性を犠牲にせずに乗り切ることが重要だ。また、電力不足を一時的現象としてとらえず、必要とされる電力を電力会社が安定的に提供してくれるという考え方を根本的に見直し、国民一人ひとりのライフスタイルのなかで省エネと創エネを実現していく取り組みが必要になる。それが、スマートコミュニティの構築である。 1.「電力使用権」取引を活発化 市場に資源配分機能を委ねよ 東日本大震災直後、東京電力の供給能力が大幅に欠落し、緊急措置として実施され