中国でビジネスを展開している日本企業の多くが経営課題の一つとして挙げるのが「市場や環境の変化に鋭敏に対応できていない」ということである。日本企業は、中国のビジネスについて業務の効率化が図られているか、不正は行われていないか、常に内部を監視する責任がある。そして適切でない状況が発生した時には、迅速に決断し、行動を起こすことが求められる。 ここで重要になってくるのが、スピーディーかつ効率的に組織横断的な情報を収集するための仕組みである。以下では情報システムを例に挙げて、企業運営の観点から中国における体制について考えてみたい。 総経理の経営判断をサポートし、中国での企業運営を支える情報システムとはどうあるべきなのか。それを考えるには、中国と日本における経営管理の違いを良く理解した上で、日本での情報システムと比較し、必要な要素を加えなくてはならない。中国における企業経営と情報システムを結ぶキーワー
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