■紅いぼんぼりがいたるところに下げられ、色つき電球が並木に飾られた。腕に紅い腕章を巻いた住民委員が総動員で警備に当たる。ビルや広告塔には「歓迎中非論壇」(歓迎中国アフリカフォーラム)やアフリカの地図の垂れ幕がかかり、黒人の手と中国人が握手したり肩を組んだようなイラストや写真が掲げられ、記念切手は発売されるわ、アフリカ音楽のパフォーマンスや工芸品の展示が各地で行われるわ。ちょっとやりすぎの感がある北京の〝アフリカ祭り〟である。 ■11月1日から5日まで、中国・アフリカ協力フォーラムの高官会議やら閣僚会議やら首脳会議(サミット)が開かれている。中国と国交のある48カ国の首脳、元首、閣僚ら代表団と記者ら約3000人前後が集まる新中国建国史上の大イベントということで盛り上がっているわけだが、この過剰な飾り付け、まるで街中が「アフリカまるごと中国のもの!」と叫んでいるようだ。で、今回は中国アフリカ
「田中角栄と毛沢東―日中外交暗闘の30年(青木直人)」(参照)という本がまさに題名の問題にとってどれほど重要な情報を提供しているのかよくわからないが、この問題について近年扱った書籍としては類書がないようだ。小学館あたりから出版されているならSAPIOみたいなものかと思うがちょっと左がかった講談社から出ている。が、それほどイデオロギー臭がするわけでもない。読書人なり歴史に関心を持つ人に特にお勧めというほどの本ではないものの、今朝の朝日新聞社説”歴史認識 政治家が語れぬとは ”(参照)を読みながらこの本のことを思い出した。話のきっかけは日中国交正常化について触れた朝日新聞社説のこのくだりである。 外交とは、水面には見えない交渉が下支えしている。国交正常化の際、中国側はこの理屈で、まだ反日感情の強く残る国民を納得させ、賠償を放棄した。日本はそれに乗って国交回復を実現させた。 朝日新聞はさも日本人
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く