ここ10年間,隣国である韓国の携帯電話メーカーの躍進はすさまじい。現在,韓国の代表的携帯電話メーカーであるサムスン電子とLG電子はそれぞれ世界シェアの3位と5位に付けている。フィンランドのノキアや米モトローラといった携帯メーカーの老舗と異なり,韓国の携帯メーカーと日本の携帯メーカーは共に家電系が多いことや,国内に世界のデファクトスタンダードであるGSM(Global System for Mobile Communications)市場が存在しないことなど,日韓メーカーは実は似たもの同士といってもいい。しかし,今の両者の勝敗は一目瞭然(りょうぜん)である。何が両国メーカーの明暗を分けたのか,そして韓国メーカーはどのようにしてここまで成長したのであろうか? デファクトのGSM市場がない点は同じだが… 韓国メーカーの話に入る前に,少し韓国の携帯電話市場に触れてみよう。日本と韓国は,世界でGSM
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