中国・北京で7月に拘束された著名な女性人権派弁護士、王宇氏の息子包卓軒さん(16)ら3人が今月6日、中国国境に近いミャンマーの街で、何者かに拘束され、失踪したことが関係者の話で分かった。支援者らは、監視を続けてきた中国公安当局が何らかの形で拘束に関与したとの見方を強めている。 失踪したのは、包さんのほか、支援していたとみられる人権活動家、唐志順さんと幸清賢さんの2人。 香港のNPO「中国人権弁護士関注組」によると、3人は6日昼ごろ、雲南省との国境に近いモンラーのホテルで、現地警察の身分証を持つ約10人に連行された。ただ、現地警察はその後、「拘束していない」と否定しているため、中国当局が関与していた可能性もあるという。一帯は少数民族武装勢力が支配的で、中国人の往来も多い場所だ。 包さんは7月にオーストラリア… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は