焼肉チェーン店「焼き肉酒家えびす」の集団食中毒を受け、厚生労働省は5日、生食用食肉の加工手順などを定めた国の衛生基準について、食品衛生法に基づく営業停止などの罰則を設ける方針を固めた。近く、内閣府の食品安全委員会に諮問し、専門家から意見を聞く。 また、厚労省は同日、規制を強化するまでの間の安全を確保するため、全国の自治体に対し、焼き肉店や食肉処理業者(卸業者)などが衛生基準を守っているかどうか調査するよう指示。6月5日までの報告を求めている。 厚労省によると、5日午前11時半現在の患者数は食中毒の疑い例も含め計75人(うち死亡4人)。内訳は富山66人(うち死亡3人)、福井2人(同1人)、神奈川7人。富山県では3人が意識不明の重体という。【佐々木洋】