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本を閉じてからもしばらく、私、ただぼんやりとしていました。少量で酔ってしまう昼下がりのアルコールのような余韻にふわふわとして。 * * * ■Episode 1 ジャマールを探して サダム・フセインの預言者として14歳で宮廷に召喚され、そこに住まわされ、2003年3月米英軍のバグダット空爆のタイミングで外に出た29歳の男のインタビュー。 老成した預言者は「人なんか、所詮一人だ。(略)愛し、愛されたいってことだ。でも、俺は人間らしい生活ができないとわかっていた。宮殿に着いてからずっと、そんな感情を押し殺してきた。(略)俺の心理とかを考えてもらっても、それほどドラマチックなものには、ならない」(本文)と著者に言う。その同じ男が違う場面では「見知らぬ他人と暮らし、家庭を築く。子供ができて、その女と夕暮れの町を歩く。そんな生活がしてみたい……」(本文)とも言う。 フセインの運命を読めた男も、自分の
うーん、43人中31人ですか。 ちょっと捨て置けないかな、ということでレビュー。 私としては、どちらかと言えば放っておきたいんだけど、どうにも聞き捨てならないところがあるので書いておきます。 根本的なのは、「青空文庫」のコンセプトをまるで理解していない御仁から文句が出ているということ。 だいたい、じゃあ、この格安の電子書籍を買った私はどうなのか、ってこと。 万引されてきた1000円のコミックを、それを分かっていながらも、安さに惹かれて200円で買ってしまった――ようなものなの? (そんな場合、私は断固拒否だけど) この本を買う人は、そんな後ろめたい気持ちで買わなくちゃいけないのだろうか? ほんとはマズイんだけど、安いからいいや、って。 そんなことはありません。 だって、作っている人たちが、そんなんじゃないって言っているのだから間違いない。 こちらをご参照あれ。 青空文庫収録ファイルの取り扱
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