6月10日、KDDIはLTEの通信障害が相次いだことで、障害対象者に一律700円の返金を発表した。対象者は80万人前後と膨大な数に上る。障害の陰には、スマホで業績を伸ばしてきた携帯事業者が抱える、残念な現実が存在する。 KDDIは6月10日、LTE障害の件で記者会見し、300億円の追加設備投資を決定したと発表した。この障害は過負荷による設備の不具合などが原因とみられ、基地局制御装置を現在の19台から58台に増やすなどの対策を取るという。 同日に行われた「世界ICTサミット2013」で日本IBMのイェッター社長は、「これからは大量のデータが飛び交う世界」と語り、クラウドとスマホがその主なツールとなることを指摘している。 実際、ニールセンによるスマートフォン利用状況調査(2013年3月)によると、スマホの月間利用時間は男性で34時間、女性では47時間にも及ぶ。利用するサービスは「検索」が男女と