「初めに、創造主が天と地とを創造された」(創世記1章1節) この言葉で始まる「創造主訳聖書」(ロゴス出版社刊)が、今年のイースターに新しく発行された。私も創造主訳聖書刊行委員の一人である。 創造主訳聖書の出版目的は、日本における汎神論の神概念「八百万の神々」のあいまいさを払拭して、宇宙万物を創造された全知全能の創造主こそが、永遠無限なる唯一の絶対者であることを明らかにするためである。 従来の聖書の「神」は、ほとんどの日本人にとっては、八百万の神々のうちの一つの神にすぎない。だが、「神」を「創造主」と訳すことによって、聖書が実に明快に理解できるようになる。まさに、「名は体を現す」である。 聖書に書かれているように、全知全能の創造主によって、 ①約6千年前に宇宙万物が6日間で順序良く造られたこと ②6日目に創造主のイメージに人間(アダム)が造られたこと ③しかし人間は創造主に背いたため、創造主