暗号資産(仮想通貨)交換業者ビットフライヤー創業者の加納裕三氏は、3月下旬にも開催予定の同社親会社の株主総会で、自らの社長復帰を求める株主提案を行うことを明らかにした。ビットフライヤーを巡っては短期間での社長交代が続いたほか、買収騒動も浮上。大株主でもある加納氏が社長に復帰することで経営改革を加速し、新規株式公開(IPO)を目指すとしている。 持ち株会社ビットフライヤーホールディングス(HD)の約4割の株式を持つ加納氏(47)がインタビューで述べた。同氏が社長を辞任して以降、コストに見合った成果が上がらず「何も生まれない会社になってしまった」と指摘。内部統制を整え、コンプライアンスを強化した上で「世界で戦えるグローバルなスタートアップにしたい」と意欲を示した。 ビットフライヤーは、加納氏がゴールドマンサックス証券に勤務時代の上司と共同で2014年に設立。暗号資産業界の先駆者とされ、世界で3