ことし7月、北海道苫小牧沖で起きたフェリー火災で、第1管区海上保安本部は、当時、船との間で行った無線交信の一部を明らかにしました。出火の通報から船長が船から避難する直前までの、緊迫した状況が録音されていました。 明らかになった無線交信の記録は全部でおよそ6分間で、フェリーと海上保安本部との緊迫したやり取りが録音されています。 この中では、フェリーの通信士が「緊急事態発生。車両甲板で火災が発生。現在、消火作業に当たっています」と火災発生を通報する様子が残されています。 また、火事が拡大するなかで、船長から「2等航海士が確認されるまでここにとどまっています」と伝えられた海上保安本部の女性通信担当官が、「気持ちは分かるが、海上保安庁としては、まずは船長に助かってもらいたい」などと呼びかける、当時の緊迫した状況も録音されています。 今回の火災の詳しい出火原因については、海上保安本部などが調べを進め