本稿では「制御システム固有のプロトコルに対応」という用語の意味することについて考えてみました。 昨日の低予算で始めるArkimeによるOT IDS運用 - 実践ガイドに引き続き通信監視ネタです。なお、WiresharkのDissectorとは、通信データを解釈・解析してわかりやすく表示する仕組みです。 はじめに 2020年に公開した WiresharkのDissectorを使った独自プロトコル解析をやさしく解説してみました の記事は、今では、Dissectorに興味をもった人に最初に目にとまる定番記事となっているようであり、Dissectorの草の根普及に少しでも貢献できていたとすれば嬉しい限りです。読んでいただいた皆様、この場でお礼申し上げます。 もともと、制御システムの通信テストやトラブル解析でWiresharkの生データを見て四苦八苦していた当時、Dissectorを自作できることを