攻撃解明へクイズ次々 8月上旬、自衛隊サイバー教育の拠点である陸上自衛隊の通信学校を訪ねました。ふだんは授業が行われる広い教場がボードで仕切られ、数人ごと8チームに分かれた「学生」らがパソコンの画面に見入っていました。「曹」という階級の比較的若い隊員たちです。 3カ月半にわたるサイバー教育課程の仕上げとなる「総合実習」です。自衛隊と同様、外から切り離されている通信学校の通信システムを使った仮想空間で、別室の教官らが自衛隊のシステムに起きた異常を伝え、原因となるサイバー攻撃の解明に向け可能性を絞り込んでいくようなクイズを次々と出します。 「我のサイバー攻撃等対処」と呼ばれる分野で、一日半で計23問。各チームがどこまで解いたかがスクリーンに映し出され、回答の速さを競います。ヒントに頼るのもありですが得点は減ります。あるチームがある問題を解くと、それに対応するマスにそのチームの旗が現れます。 「