コロンビア共和国メデジン(Medellín)。この街で有名なのはコカイン、パブロ・エスコバル(Pablo Escobar)、麻薬カルテルだろう。しかしそんな話を持ち出したら、地元の人たちの機嫌を損ねてしまう。メデジンの住民は誰ひとりとして、テレビドラマ『ナルコス』(Narcos)なんて好きじゃないし、エスコバルもメデジンを悪い意味で有名にした人物だから好かれていない。この30年、凄惨な事件の報道やテロのドキュメンタリー、ドラッグ目当ての旅行者たちで溢れてきたこの街は、独自の文化的歴史を改めて取り戻そうと奮闘しているが、その道のりは険しい。最近もロシアのニュース専門局RTが『Escobar’s Hitman』というドキュメンタリーを制作した。コロンビア人がエスコバルについて話題にするのを好もうが好むまいが、彼の伝説は避けられないものとしてそこにある。1980年代後半のテロ時代、アンティオキア
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