名誉人種(めいよじんしゅ)とは人種差別政策を行っている政権・制度下において、本来ならば差別されるはずの人種を、差別されない側の人種として扱う制度である。 名誉人種として扱われる理由にはいくつかあり、外交関係や経済関係など実益的な理由によって、特定の国籍を名誉人種とするものや、権力者と個人的に懇意にしている人物が特例として扱われるものなどがある。 主な例[編集] 南アフリカ[編集] 南アフリカ共和国で1948年から1994年まで実施されていたアパルトヘイト(アフリカーンス語で「分離」の意味)制度の下では、外国人を含めて、有色人種は総じて差別的な扱いを受けてきた。ただし印僑やカラードは議会の議席など、黒人には認められない一定の権利が認められ、有色人種の中でも待遇の違いがあった。 日本国籍を有する者は、1961年1月19日から、経済上の都合から「名誉白人」扱いとされていた[1]。これは欧米諸国が