その他コンテンツ:菊地成孔ラジオ関係 当サイトはラジオ番組「WANTED!」のファンサイトです。 ラジオ局や出演者等とは一切関係ありません。
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先日、菊地成孔主宰のDCPRGへの正式加入が発表された女性ミュージシャン、小田朋美のデビュー・アルバムを聴く(アートワークや選曲などをプロデュースしたことで菊地も製作陣に名を連ねている)。なんでも藝大作曲科出身の才女、ということなので坂本龍一や、加古隆らの後輩ということになってしまうのだが、「藝大ブランド」があるのだとしたらそれに相応しい作品であると思った。ジャケットとアルバムタイトルからは極彩色の、荒々しい音を想像してしまうのだけれども、小田の歌声とともにあるのはピアノ五重奏、ピアノ五重奏+ドラム、あるいはピアノとドラムのデュオ、というシンプルな楽器編成で、とてもクラシカルな音色で構成されている。もちろんシンプルな楽器編成がモノトナスな音風景に直接的に結びつくわけではなく、むしろクラシカルな音の中でも音色の多彩さがとても良い。どのジャンルで囲うと一番しっくりくるか考えると、クロスオーヴァ
菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラールの『戦前と戦後』を聴く。また世相的にすごいタイミングでのリリースとなったな、と思ったが、菊地成孔自身が立ち上げたレーベルの第一弾ということである。ペペ・トルメント・アスカラールは前作『New York Hell Sonic Ballet』はイマイチ乗り切れなかったのだが、これは近年の菊地成孔のなかでも最も優れた一枚ではないだろうか。初期のクセナキスのようなリズム・クラスターが強烈な「エロス+虐殺」、文字通り呪術的にダンサブルな「Voodoo/Fruits&Sharks」といったカラい楽曲も素晴らしいし、ヴォーカル曲の甘さと、菊地成孔の諧謔と風刺の効きまくった歌詞のバランスがとても良い(とくに標題曲『戦前と戦後』の歌詞は『普通の恋』ぐらいグッとくる……)。 キップ・ハンラハンの「CARAVAGGIO」のカヴァーにはキップ本人が朗読で参加。その内容は『戦
菊地成孔のdCprG(表記の変更の意味はよくわからず)の3年ぶりのスタジオ・アルバムを聴く。前作からのメンバーの変更は、キーボードが新しく小田朋美になっている。活動休止前のDCPRGの最後のアルバム『フランツ・カフカのアメリカ』を更新するものとして本作がある、みたいなのだが、いや、正真正銘の、控えめに言っても大名盤、と言いましょうか。前作のヴォーカロイドだとかJazz Dommunistersだとかはなんだったのか……とあっけにとられるほどの高密度のアルバムだった。演奏の濃さと締まり方がすごいし、そのうえ、内容がとてもキャッチーである。 複数のリズムの同時進行は容易に聴取可能ではなくなっているのだが、実に『アイアンマウンテン報告』や『構造と力』ばりに音楽から「踊れ」と言われている感じがすごくする。もちろん『フランツ・カフカのアメリカ』の「ジャングル・クルーズにうってつけの日」だとかゆっくり
1995年。つまり丁度20年前にあなたは何をしていましたか?ワタシはPCすら持っていませんでした。PCを持っていなかった。携帯も持っていなかった。それだけで素晴らしい過去。それだけで、その分だけは間違いなくクール。世界中が。 ワタシは32歳でした。それまでにも本当にいろいろな事が、少なくとも32年間分はあって、ワタシは、何年も流れ流れた果てに、音楽という本流に辿り着いて、やっとデビューが決まった年でした。 今では「第一期スパンクハッピー」と呼ばれるバンドが、ワタシを生まれて始めて作詞家にしました。ワタシは自分からは何にも成らない。いや、成れないのかもしれない。バンドがデビューすることになって、作詞家がいない。メンバーでヴォーカリストだった原みどりさんは作詞をしていましたが、ワタシにはそれがリリックにもヴァースにも思えなかった。これじゃダメだ。 なので自分でやる事にしました。ワタシは生まれて
これは、町山さんにアンサーさせて頂きます(長文注意)への返信です。 せっかく紳士的に書いたのに「町山さん、昔は仕掛けるときそんな口調じゃなかった癖にさ!(笑)ちょっと見ない間に、すっかりもう!!(笑)」ときやがった。 わかったよ、なら、昔通りの言葉遣いでやったろうじゃねえか。 オラァ! きくちなるあな! 読めねえ名前親につけられてんじゃねえよ! これでどうだ! 菊地さんがジャズを愛してるように、オイラも映画を愛してるし、この『セッション』という映画が大好きだから、1万6千字も使って口汚く罵倒されて、「菊地さんの批判を読んで観ないことにした」なんてツイートまであったから頭にきたんだよ! この小さい映画を守りたかったんだよ! ああ、たしかにオイラは菊地さんが『ハッスル&フロウ』についてデタラメ書いた原稿読んで、ファースト・インプレッションで「うさんくせえ!」って思ったよ! いや、違うな。正直言
「ナルちゃん、町山さんの信者にボコボコにされてるよ~。ナルちゃんの文章って読みずらくって意味不明なんだって~。けけけけけけけけけ」と、悪友(ヘンなレーベルの代表→ベーアじゃありません)に、本当に心の底から楽しそうに言われまして(苦笑) 「ええ!!オレむちゃくちゃ有効打出したのに!!ジャッジ見てくれないの!!!ネットってツイッターやってる者のモンかよくそー!!見せろ見せろ絶対1人ぐらいいる筈だ、菊地の言う事がもっともだ、という、話しの分かる人が!!」 と、そいつのモバイルフォンを取り上げようとしたんですが、ファックな事にそいつは長身で(コンプレックスに触れられて激怒)見せてくれませんで(笑)、更には、あろうことか親友のワタシを嘲笑しながら 「どれどれ?えーと、<菊地はどうせ文章では町山さんに一生叶わないんだから、、、>」 「やめろーっ!!!」 「えーっと、いないね。ナルちゃんの支持者は1人も
BRUTUSの映画特集号が届いた。 BRUTUS (ブルータス) 2007年 12/1号 [雑誌] 出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2007/11/15メディア: 雑誌購入: 2人 クリック: 79回この商品を含むブログ (27件) を見る「映画選びの教科書」という特集で、私、町山は映画コンシェルジェという企画で、長嶋有氏やしまおまほちゃんのリクエストに応えてお勧めの映画を選ぶという仕事をやらせてもらいました。 で、他の「コンシェルジェ」がどんなことを書いてるのかと思って読んだら……。 ????????? 菊地成孔という音楽の偉い先生が『ハッスル&フロウ』という音楽映画を絶賛しているんですが、その誉め方がどうもおかしい。 白人がラッパーになるには? という成り上がりストーリーで、昨年の私のベストワン映画です。白人が主役なのでパーフェクトな黒人の映画じゃないのですが、映画として死
「アメリカンスナイパー」の時に「町山さんに逆らったな(大意)」と言われ、「えー!ぜんぜんそんな事ねえけど、それより、そんな、逆らうと消されるみたいな人なんだっけ町山さんって!こわっ!」と思ったという話しをちょいと前に書きましたが ↓ 菊地「マンガを愛好する皆様に陳謝致します」 (コチラ、長文に継ぐ長文で申し訳ないんですが、この際ですし、サブテキストとしてお読みくださるとーーー特に町山さんに於かれましてはーーー有り難いです。「セッション!」評の後日談です) んでまあ、上記の通り、ワタシの不注意による筆の滑りを現在マンガを愛好している人々に陳謝させた頂き、話はそれだけ、実際はそんなおっかない事なんてある訳がないよな〜みんな大袈裟な〜ははははは〜。等と思いきや、やはり町山さんは大変に偉い上に怖い方なようで、非常に丁寧な口調によって、がっつりタイマンの反論を頂戴しまいました。しかも、非常に慇懃な
話題の映画『セッション』と『バードマン』、両方、観てきました。この二つの映画、どちらも非常に評判が高い。日本公開が同時だったこともあって、比較批評の機会も多いようです。なので、僕もそこに加わってみることにしました。 ちなみに、『セッション』に対して憤怒の酷評を与えた菊地成孔さんは「総てのジャズドラマーの方は、ワタシが私費でチケットをご用意するので必ず観て下さい」とした後、「『バードマン』という映画のチケットを同封します」と付け加えています。『セッション』という音楽家を絶望させる世紀の愚作を観た後に、「おおいなる救済」を与えてくれる傑作として、『バードマン』を挙げている訳です。 『バードマン』がこのように扱われる理由は、それがジャズ・ドラムをサウンドトラックに使っているからでしょう。『セッション』はジャズ・ドラマー志望の学生の話ですから、当然、ジャズ・ドラムが全編に登場する訳ですが、『バード
菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中でケンドリック・ラマーの最新作『To Pimp a Butterfly』について話をしていました。 (菊地成孔)はい。天才ケンドリック・ラマーがやってくれました。もう巷では大変な話題になっております。えー、新作『To Pimp a Butterfly』からお聞きいただきましょう。 ジャズとヒップホップは融合する (菊地成孔)はい。ええとですね、ジャジーヒップホップっていう歴史がありまして。ジャズとヒップホップがね、融合する。この番組で、まあ5年かけてずっと言ってきたことですけど。ヒップホップはジャズの孫で、息子がファンク・ソウルとした場合、おじいちゃんと孫の関係になりますんで、仲がいいので。比較的上手くやるんだっていう話をずっとしてきたわけですけど。
その後、俳優名を役名に統一するなど細かい部分をいじったため、4月17日に上げた文章とは細かい部分で違っていますが、論旨は同じです。 初期バージョンはこちらにありますので比較できます。 日本では今日(4月17日)から公開される映画『セッション』を、ジャズ専門家である菊地成孔先生がジャズ音楽家の立場から酷評しています。 http://goo.gl/Jt1sc3 それを公開前に読んだ人々の間で「素晴らしい批評」などと評判を呼んでいます。 「自分はジャズがわからないが、ジャズ専門家が観れば駄作なんだろうな」とか 「映画はまだ観てないが、ジャズを知らない100人の評価よりも菊地さん一人を信じる」とか とにかく、いちばん問題だと思うのは「菊地さんの酷評を読んで『セッション』を観るのをやめた」という人が決して少なくはないことです。 また、『セッション』ではスパルタでハラスメントなフレッチャー先生(JKシ
今から約1万6000文字という、大変な文字数で本作を酷評しますが、沢山の人間が大変な努力によって制作した制作物を酷評するという限り、最低限の倫理として酷評の根拠は可能な限り明確にします。「無根拠で感情的/呪詛的な酷評に共振する興奮がお好み」という方に於かれましては「頑張って長文を読んだ結果、大変な徒労になった」という可能性があるので、予めお断りしておきますし、そもそも長文読解が苦手な方や、「長文」という言葉を目にした瞬間から苛立ちが止められないという重症の患者の方は、精神衛生上、絶対に読まないで下さい。筆者は責任を取り得ません。ではどうぞ。 * * * * 映画批評の手法として、やや珍味ですが面白いと思いますので、こういうやりかたからはじめたいと思います。 先ずはお手数ですがコチラをご覧下さい↓ 「セッション!」公式サイト 各界で活躍される、錚々たるメンツですね。
今から約1万6000文字という、大変な文字数で本作を酷評しますが、沢山の人間が大変な努力によって制作した制作物を酷評するという限り、最低限の倫理として酷評の根拠は可能な限り明確にします。「無根拠で感情的/呪詛的な酷評に共振する興奮がお好み」という方に於かれましては「頑張って長文を読んだ結果、大変な徒労になった」という可能性があるので、予めお断りしておきますし、そもそも長文読解が苦手な方や、「長文」という言葉を目にした瞬間から苛立ちが止められないという重症の患者の方は、精神衛生上、絶対に読まないで下さい。筆者は責任を取り得ません。ではどうぞ。 * * * * 映画批評の手法として、やや珍味ですが面白いと思いますので、こういうやりかたからはじめたいと思います。 先ずはお手数ですがコチラをご覧下さい↓ 「セッション!」公式サイト 各界で活躍される、錚々たるメンツですね。
菊地成孔さんがTBSラジオ『粋な夜電波』の中でキーラ・ナイトレイ主演映画『はじまりのうた』を紹介。映画本編や主題歌、サウンドトラックを大絶賛していました。 (菊地成孔)詳しいことを述べていると長くなってしまいますので、最短で済ませますが。現在上映中の映画で『はじまりのうた』という映画があります。原題は『Begin Again』。もう1回始めるということですね。これはまあ、すっげー簡単に言うと、ミュージシャンを描いた映画で。主演がキーラ・ナイトレイ。パイレーツ・オブ・カリビアンのお姫様ですよね。欧米だとセクシー、まあ、日本でもそうですね。日本でもセクシー。最近あの、有名人で出てこないけど、受け口タイプですね。荒川静香さんみたいに。噛み合わせが、下が前に出ている。欧米、アフリカとかだと、もう、ものすごいセクシーってことになるんですけども。 あんまりハリウッドセレブにいないタイプ。何人かいますけ
第一回 ――「本人が本人をインタビューする」という手法は、一見斬新なようだけれどもね N/K そうだね。でも実は在り来たりだ。日本人で一番成功したものとしてはワタシの知る限り糸井重里の例を挙げて良いと思うが。 ――とはいえ、問題は先行者の有無じゃない。我々が何故この形態を選んだか、についてだ。ひょっとして他者によるインタビューへの絶望? N/K まさか。他者によるインタビューには、最初から全く期待していない。楽しんでいるだけだ。だから絶望も無い。勿論、単に君が、ワタシが知りうる最高のインタビュアーの1人だから---本人であるワタシに対してだけではなく、誰に対してでも--、という事実も少々は加味されてはいる。しかし、問題はそこじゃない。 ――そうだね。僕はあなたなのだから、あなたの答えは、原理的には。とするが、総て分かっている。だから、演技者になるしかない。例えば、ユーザーの視点をシミュレイ
「粋な夜電波」第194回放送は、「日本語ラップ特集」改め「ホーリー・ヒップホップ・アワー」。 通称4H=Holy Hip-Hop Hourと題して、日本語縛りが外れ、世界のヒップホップシーンの最前線の曲を紹介していく1時間にリニューアルされました。 今回は多忙のMoeさんは不在でしたが、SIMI LABのOMSBをゲストに迎え、お互いの新作からの曲も紹介。次々と最新の曲をプレイしながら、リラックスしたムードで会話も弾んだ楽しい回になりました。 番組最後の曲紹介の前に、Moeさん不在の時にMARIAさんを呼ぶのはアリか?という議題になった時のエピソードが面白かったので、その部分を文字起こししてみました。 BIRTH OF DOMMUNIST(ドミュニストの誕生) アーティスト: JAZZ DOMMUNISTERS出版社/メーカー: ヴィレッジレコーズ発売日: 2015/03/18メディア:
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