本年2月に5年ぶりの新作『しあわせの港』を発表した三輪二郎。前野健太や大森靖子などのライブや作品でのギター客演や、もちろんこの10年の自身のアルバムでのギターは、或るミュージシャンが羨むほど、また本来なら「ギターマガジン」誌が特集を組まねばならぬほど、そのセンスとテクニックは素晴らしいが、これまで一度もそれについて言及されたことがなかった。そこで、同じように素晴らしいギタリストである牧野琢磨(NRQ、湯浅湾)が、この視点から、三輪二郎に話を聞いた。 新作『しあわせの港』について 三輪二郎(以下「三輪」):え?もう聴いてもらったんだっけ。 牧野琢磨(以下「牧野」):聴きましたよ~……。 三輪:エフェクター借りっぱなしですいません。 牧野:これ会心の出来なんじゃないすか! 三輪:はい、そうです。 牧野:『III』が結構好きで、沢田(穣治)さんがプロデュースした前作。 三輪:はい。 牧野:今回は