京都のサントリー・スナック『ヘルメス』、3人娘のレコードの話、最終話です。 『緑川アコ:カスバの女』 次女:この人、キャバレーとかナイトクラブで歌ってはったん ---ナイトクラブ・・・ 次女:もう今、ナイトクラブ自体ないよねえ。 京都にも当時はそれなりにあったけど。 カラオケができてから、だいぶなくなって。 ---この曲は誰かのカバーなんですか? 次女:エト邦枝いう女の人です。 なんかやっぱり、あんまりヒット曲ってなかったから、『カスバの女』が一番・・・ ---なるほど 次女:この人(緑川アコ)はだいたい、カバー曲ばっかりで、他の歌も歌ってはったけど。 (カスバの女、流れております) 松尾さん:(歌詞を聴いて)アルジェリア・・・、カッコイイ歌やねえ 次女:アルジェリアとか、ああいうエジプトとか、あそこら辺の国っていうのは、第2次世界大戦の後、 フランスとかイギリスとかの植民地で、いっぱい揉