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ブックマーク / note.com/nyalra2 (14)

  • 『オッペンハイマー』 罪の意識と轟音|にゃるら

    レイトショーにて『オッペンハイマー』をわ観に行きました。深夜から3時間上映。前回、劇場へ足を運んだ映画が『ボーはおそれている』であったため、3時間尺の鑑賞が連続してしまった。うおお。 どちらも3時間分の迫力を堪能したわけですが、そのぶん体力は持っていかれたので日記は投稿はこのように夕方に。書きたいことも多いし。 オッペンハイマー仕様になっているエレベーター。この切り取り方だとゴキゲンなアクション映画に見える。 さて、今作は「原爆投下」をテーマにしており、表題通り「原爆の父」と呼ばれたオッペンハイマー氏の物語である。日ではあらすじが出回った際に「日への原爆投下を軽視している」と議論になりましたが、いざ観てみると一切そんなことはありません。むしろ終盤はこちらの胃が痛くなるほどに「原爆を生み出した罪」と向き合い続けていく(後述)。間違っても「原爆のおかげでスムーズに戦争に勝利したぜ!USA

    『オッペンハイマー』 罪の意識と轟音|にゃるら
    txmx5
    txmx5 2024/04/04
  • にゃるらが読んで面白いと思ったマンガ15選 2023|にゃるら

    凄まじい。猿渡先生人が「最高傑作」と評する通り、この一冊に猿渡哲也作品の執念が詰まっている。 原作は、世界十大小説とも呼ばれる『白鯨』。原作は歴史的な背景の説明が多く現代の感覚では読みづらさも伴っているのですが、猿渡先生の大胆な構成と読者の誰もが認める漫画界トップクラスの画力により、原作の迫力ある動きのあるシーン、そして猿渡先生がほぼすべての作品に込めている宗教観や男の生きざまが遺憾なく発揮されている。 あらゆる場所で『タフ』を見かけるようになった昨今、まずは猿渡先生の名作短編たち……タフパラやロックアップなど(個人的にはGOKUSAIが好きですが人を選ぶか)の作品を今までお勧めしてきましたが、『エイハブ』は先生の集大成とも呼べる大傑作ですので、一冊なにか読み応えのある骨太な漫画を読みたい気分の際はぜひ。 ・コーポ・ア・コーポ

    にゃるらが読んで面白いと思ったマンガ15選 2023|にゃるら
  • 嗅覚検査の結果と退院|にゃるら

    人生が苦痛と解放の連続でしかないなら、ようやく解放の時が来た。1週間、僕の鼻から喉奥を貫通し、そればかりか眼球や耳まで圧迫、まともに喋れない上で高熱まで発生させたチューブを外すこととなりました。 こんな長いものが鼻から喉にかけて1週間突き刺さっていた。そりゃ目も充血するし、中耳炎にもなって38℃以上の熱をつねに与えるわ。普通に生きていてこんな長い管が頭部の中心を圧迫しないんだもの。1週間こいつとともに過ごしたうえでの孤独。耐えた。耐えたなあ……。もはや元の目的すら忘れてしまう程の爽快感で今すぐにでも跳ね回りたい。 その前に、管のさらに奥にあったガーゼの詰め物も外してもらう。このガーゼが傷口を塞いでいたおかげで手術跡が痛まない代わりに気道も締め出していた。ので、鼻からの呼吸は肺に送られても、鼻より上側、つまりは嗅覚のある部分へ空気を運ばなかったのですね。それが今や全てを解除してもらえた。あり

    嗅覚検査の結果と退院|にゃるら
  • 一口エッセイ:毎日スト6しかしない生活保護の友人|にゃるら

    高校時代からの友人が、近所で生活保護を受けながら暮らしているので、たまに様子を見に行く。たいてい向こうから僕の家に来てSwitchなどを遊んでいるのですが、ごく稀に僕から彼の生活っぷりを確認しにいくこともあるのです。 彼の部屋はこんな感じ。モニターとアケコン、画面の割れたノートPCしかなく、毎日スト6以外のことは殆どしていない。 一応、反対側には机があるけれど、それだけ。ホワイトボードには、スト6が上達するために気をつけるべき点が記されてある。当に、寝て起きてヨーグルトとカロリーメイトをべる、以外の時間はスト6に費やしているので、しばらく会わなかった期間後に遊んだ際は「1.2ヶ月の記憶が飛んでいる」と語っていた。スト6しかしてこなかったので日々の変化に乏しく、僕という他者との会話を通じてようやく時間の変化にきづいたのです。 もちろん、「なにやっていたの?」と訊いても、「キャミィ対策」と

    一口エッセイ:毎日スト6しかしない生活保護の友人|にゃるら
  • NEEDY GIRL OVERDOSEのいろんな話(ネタバレ無し)|にゃるら

    1月に発売ししたニディガが、めでたい事にたくさんの方から愛される作品となりました。2週間で20万、嬉しいね! 諸々の数字が大きくなるに連れ、やることも増えてきまして、発売前より忙しくなるという嬉しい悲鳴を上げている状況です。仕事があるのは良いことですね。これからも、超てんちゃんとあめちゃんのために頑張ろうと思います。いや、もう「超てんさん」だな……。 というわけで、ネタバレ無しで、製作にまつわるお話とか、ちょっとした裏話を書いていったりします。オタクは長文で作品の話をするのが大好き! ↑100万達成時のインタビュー。こちらもネタバレ無しでいろいろ書いてあるので読んでみてね。 ・企画とか 今作は、何を隠そう僕が企画したゲームです。 「企画」って具体的になに? って方も少なくないでしょう。僕も、なんかアニメのOPとかでクレジットされてる役職くらいのイメージでした。 ざっくり言うと「始まりの

    NEEDY GIRL OVERDOSEのいろんな話(ネタバレ無し)|にゃるら
  • 一口エッセイ: いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS|にゃるら

    「若者から見たらTwitterは、いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNSに見える」という話について、ずっと考えております。 先日、60歳の書評家の方が、TikTokを紹介することで人気の若者に対して、「TikTokのような場所で杜撰にを紹介して意味あるのか。この人、書評書けるの?」など、攻撃的な発言をしたことが話題になりました。僕は、これを「大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS」である事実の縮図だなと感じたのですね。 TikTokの若者たちが楽しく交流しているところに、Twitterで大人が「書評が書けるか?」と水を差す。どちらが正しいかはともかく、これではTwitterを「大人が喧嘩する場所」と認識しても不思議ではないでしょう。 自分がDiscordでコミュニティを運営した際に、気になった点もそこでした。みんな好きなコンテンツを語ってワイワイしているものの、彼ら彼女らのTwitte

    一口エッセイ: いつも大人が喧嘩ばかりしている謎のSNS|にゃるら
  • キミは、セーラームーンと悟空たちが乱交する最悪の同人アニメ「SAILOR & THE 7 BALL Z」を知っているか!?|にゃるら

    キミは、セーラームーンと悟空たちが乱交する最悪の同人アニメ「SAILOR & THE 7 BALL Z」を知っているか!? インターネットでは、セーラームーンS36話「輝く流星! サターンそして救世主」のキャプ画像を自分の絵柄でパロディーした「#sailormoonredraw」タグが大流行。 この回は8割がリョナと悲鳴で構成されており、かなりの迫力があります。 流行の発端となったカット。広まっている画像は色味が薄く加工されたもので、元画像だとわりと濃いめだったりします。 ちなみに、絵師たちの間で「セーラームーンの視線の先になにがあるのか意識しながら描こう」というツイートが流れてきたので、実際セーラームーンが何をみつめてこのような表情をしているのかについてですが、 まさにリョナられている最中のセーラーウラヌスとセーラーネプチューンです。いわゆるヒロピンを見ての険しい表情だったんですね。 「

    キミは、セーラームーンと悟空たちが乱交する最悪の同人アニメ「SAILOR & THE 7 BALL Z」を知っているか!?|にゃるら
  • 時代を先取ったメンヘラヒロイン「須磨寺雪緒」の話|にゃるら

    現在、インターネットでは「死」についての話でもちきりです。  そこで今回は、美少女ゲームのヒロインの中でも特に「死」へのテーマ性が強い「須磨寺雪緒」の話をします。  ※数年前に書いた記事を加筆修正したものです。  「天使のいない12月」という美少女ゲームがありまして、天下のLeafから発売された作美少女ゲームなのですが、まだメンヘラという概念が膾炙していない時期から、リスカ女、援交女子、無自覚浮気後輩キャラなど、時代を先取りした属性をヒロインとして並べた意欲作です。  今回は、過激なヒロインたちの中から、希死念慮持ちの構ってメンヘラ女という特に時代を先取ったヒロイン、「須磨

    時代を先取ったメンヘラヒロイン「須磨寺雪緒」の話|にゃるら
  • 16年間二人きりで暮らしてきた母親を金髪のチャラ男に寝取られた時の話(泣)|にゃるら

    「寝取られ」の定義や同人誌への注意書きの有無などをめぐり、各地で論争が起きました。更に「BSS (ぼくがさきにすきだったのに)」という概念も導入され、事態はどんどん泥沼に。このあたりの話は、快楽天で連載しているコラムの方に書きましょうかね。 僕は高校生の頃、16年間二人暮きりで生活してきた母親が、美容師のチャラ男と再婚した経験があります。 恋人や配偶者ではないので、厳密には寝取られには当てはまりませんが、今までずっと共に生きてきた家族が美容師のド派手な男をつれてきて「私、この人と結婚するから」と告げられた際のシチュエーションと衝撃は、間違いなく母親寝取られモノのエロ漫画でしょう。 今回は、母親が他人のモノになったあの日の話をしていきます。 前述した通り、生まれつき父親が居なかった自分は、常にボロアパートで母親と二人で暮らしていました。 メンヘラな部分も多く、包丁持って自殺未遂したり、自分を

    16年間二人きりで暮らしてきた母親を金髪のチャラ男に寝取られた時の話(泣)|にゃるら
  • 華倫変作品がKindleで購入できるようになったので、絶対に買ってもらうため紹介する|にゃるら

    先月、ついに華倫変先生の単行Kindle化したので、プレ値で買う必要がなくなりました。僕は全冊紙で持っていますけど(自慢)。 華倫変先生は主に00年代前半に漫画を連載し、03年に28歳の若さにして夭逝した作家です。メンタルを病んだ女性が、どこか狂った男性と出会い、特に救われる訳でもなく、ただただ終わっていく人生の様子を描いた作品が多いのが特徴的。 大好きな作家ですので、今回のKindleでの販売開始により、多くの人が気軽に手にとってもらえるようになったのは大変喜ばしいです。 今回は、主に華倫変先生の短編についてのお話をしていきましょう。 ・高速回線は光うさぎの夢を見るか? 華倫変作品の中でも最もキワモノが揃った短編集。全9編のどれもが性と陰な感情をテーマにしていまして、それでいて倫理的や道徳的に正しい話が繰り広げられるわけでもなく、ドロッとした感情だけが淡々と吐き出されており、これが

    華倫変作品がKindleで購入できるようになったので、絶対に買ってもらうため紹介する|にゃるら
    txmx5
    txmx5 2019/12/11
  • 10月1日~10日|にゃるら

    マガジンを購入すると、Twitterや無料分のnote以上に個人的な思考に近い部分やツイートの補足などを読むことができます

    10月1日~10日|にゃるら
  • 想像力の欠如が人を怒らせる……「ケーキの切れない非行少年たち」感想|にゃるら

    当然「ケーキの切れない非行少年たち」は、等分ができない非行少年たちの無知を嘲笑うようなではありません。なぜ彼らが常識外の行動や思考をしてしまうのか、その認知の歪みに迫るです。 「ケーキを切れない非行少年たち」、そもそもの認知機能に問題あるゆえに世の中が歪んで見えてしまった少年たちを、一般的な教育以外の方法でどう救っていくかというなのに、Twitterではタイトルやバズったツイートだけ見て、非行少年たちの常識や教養のなさをバカにし見下す人がたくさん居る — にゃるら (@nyalra) August 15, 2019 興味を惹かせるためのキャッチーなタイトルの代償でもありますが、書に対して非行少年への怨みつらみやをぶつけたり、彼らの素行の悪さを嘆くのは間違っています。なぜなら、非行に至るまでには必ず理由があり、善悪の前に因果や動機を紐解く必要があるからです。上記のツイート、タイトルを

    想像力の欠如が人を怒らせる……「ケーキの切れない非行少年たち」感想|にゃるら
  • エッセイ:コンビニバイトすらでまともにできず、やらかし続けた失敗談集|にゃるら

    ■僕にはコンビニバイトすらできなかった 今ではすっかり労働をしなくなった僕も、大学に入学し即退学するまでの数ヶ月のみ、実はコンビニバイトに従事していた経験があるのです。「アドルフに告ぐ」でヒトラーにもユダヤ人の血が流れていたような展開ですね。 今回は、僕がどれだけ労働者として度し難い多動人間であるかの話をしていこうと思います。 初めてのコンビニバイト出勤。先ずはレジ周りの説明のため店長自ら指導してくれる運びとなったのですが、これまた露骨に権高な振る舞いをするタイプの男性でして、「レジなんて客として毎日見ているんだから雰囲気でできるでしょ」と何故か既にキレ気味の態度で、突然レジに立たされます。ファミコン世代なのでチュートリアルの概念を知らないのでしょう。 当然、僕のような要領の悪い人間がぶっつけ番を乗り切れる訳もなく、そもそもレジ袋を開くという基動作の時点で苦戦し始めます。対策法としてレ

    エッセイ:コンビニバイトすらでまともにできず、やらかし続けた失敗談集|にゃるら
  • エッセイ:誰とも会話しなかった「無」の半年間と、ホームレスに囲まれて食べたハッシュドポテト|にゃるら

    突然ですが僕はいま天蓋付きのベッドとサーカステント以外に何もない部屋に住んでいまして、まあ客観的に見ても異常な環境だと思います。天蓋付きベッドのみならそういう趣味で伝わりますが、サーカステントと合わさると精神異常者の心情風景っぽいですね。 完全にバカが考えた部屋です。小学生がRPGツクールやって家具の配置途中で飽きた感が気に入っています。 さて、自分の趣味の一つに合法のスピリチュアルなお茶で幻覚を嗜むという行為がありまして、この部屋もセッティングとしては個人的に完璧に近いです。無駄な物がなく、美しいモノだけが目に入るので。因みに当に合法です。僕に前科はない。 そんなこんなで、その日も天蓋付きベッドの上という閉鎖空間で幻覚体験に耽っていると、急に孤独感が大きく膨らみ、自分が今世界で一人きりじゃないかという感覚に襲われてしまいました。しかも、この感覚には確かな覚えがある。感感俺俺みたいな文に

    エッセイ:誰とも会話しなかった「無」の半年間と、ホームレスに囲まれて食べたハッシュドポテト|にゃるら
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