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ブックマーク / paranoid3333333.hatenadiary.org (4)

  • 赤い紐が繋ぎとめるもの/新海誠『君の名は。』 感想 ※ネタバレ含む - つぶやきの延長線上

    新海誠『君の名は。』を見た。見ている前提で感想を書いているので物語・演出のネタバレをしています。 画面いっぱいに広大な空(雲)が映され、そこにひとつの赤い物体が線状に帯びて落ちてくる。まるで幻想風景のように美しいそのシーンは、遠くにいるある少年の目にも焼きつく。気が付けばシーンが変わり、どうやら山手線に乗っているようなショットが見受けられ、彼女は何かに気がつく。まるで扉が開く瞬間を待っていたように、カメラが扉が開いた瞬間を捉える。『君の名は。』ではこういった扉が「開く/閉じる」といったシーンを敷居の中央にカメラを置き、扉を「超える/超えない」といった境界を意識させるシーンが多数見られる。この超えるか/超えないか、の「選択」が物語をけん引していくのである。 新海誠の新作は、彼のフィルモグラフィーである『星のこえ』や『雲のむこう、約束の場所』のようなSF的な要素をしっかりと引き継がれており、そ

    赤い紐が繋ぎとめるもの/新海誠『君の名は。』 感想 ※ネタバレ含む - つぶやきの延長線上
  • 『ハーモニー』を見たという記録と雑感 - つぶやきの延長線上

    『虐殺器官』があんなことになってしまったけれど、なんとか新しいスタジオ立ち上げて16年の公開を目指しているらしい �故・伊藤計劃の「Project Itoh」。先月の『屍者の帝国』は散々な映画だったんだけど、まあ思い入れもないしな、と割り切っていた。そして「Project Itoh」の2作目となる『ハーモニー』を見てきましたので、ちょっとした雑感。 ◼僕の『ハーモニー』原作との距離感 伊藤計劃という作家に関しては、『虐殺器官』『ハーモニー』*1どちらもそこそこ面白いと思っている。まあ、SFクラスタではないのでSF的にどうかとかはわからないのですけど。ただ『ハーモニー』読了後の死にたくなる感じ。いわゆる「虚無(空虚)」そういった雰囲気を味あわせてくれるので、彼の作品では『ハーモニー』が一番好きだ。 ハーモニー (ハヤカワ文庫JA) 作者: 伊藤計劃出版社/メーカー: 早川書房発売日: 201

    『ハーモニー』を見たという記録と雑感 - つぶやきの延長線上
  • 『バケモノの子』公開前なので、何となく細田守 5選+α - つぶやきの延長線上

    昨日『バケモノの子』公開間近と思って、『おおかみこども』再見してた。公開時は前半パートがどうしようもなく苦手で、後半の三人が雪をかけるシーンとかはアリだな〜と思ってたのだけど、あまり印象変わらず。でも、さらに苦手になっていた。終盤の雨をエグってくるあたりからは面白くなってきて、そこからはよかった。やっぱり細田守はエグってこそ、橋カツヨが「情念の人」と言われていた所以が残っているのかな。いまさらカツヨ名義になっても『世紀末オカルト学院』の写真の見守るような、やさしい眼差しなんだろなあ…。と、ピンク髮にやられた世代としては、生き恥を晒して、余生を過去にすがってジリ貧で生きていくしかないのですが、細田守5選でケリをつけようと。普通に選ぶと『ウテナ』から多く選んでしまうので、苦しいけど一作品ごとで。これが、俺の最後の怨念になれば…。 ◼『少女革命ウテナ』29話「空より淡き瑠璃色の」 脚:白石千

    『バケモノの子』公開前なので、何となく細田守 5選+α - つぶやきの延長線上
  • さいきんのSF 『楽園追放』と『インターステラー』 - つぶやきの延長線上

    確か押井守が『勝つために戦え!』でエメリッヒは「SFは絵だ」ってわかっている人でバーホーベンは「ただ肉弾映画撮りたいだけだ」っていうことを言っていた。”SF映画=絵”たぶん「ブレラン」撮ったリドリースコットなんかはレイアウト決まりまくっているし、絵が撮れる人なんだろな〜。デパルマも『ミッション・トゥ・マーズ』ってのがあったけど、あんまり覚えてねえな…イーストウッド『スペース・カウボーイ』これは好きだな。ラストとかホント好き…とか普段SF映画撮らない人がSF撮ってと回想しているうちに『インターステラー』の公開日。 勝つために戦え!〈監督ゼッキョー篇〉 作者: 押井守出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2010/09/01メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 41回この商品を含むブログ (17件) を見るなんでこんなSF回想しているかと言うと、この前『楽園追放』っていう

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