パク・チャヌク text 相田冬二 やはり、二人は同じ類の人間 なのだと思います 一躍その名を世界に轟かせた「オールド・ボーイ」から、前作「お嬢さん」まで。パク・チャヌクと言えば、復讐と暴力の作家としてのパブリックイメージが強いし、彼自身そうした印象に抗ってもこなかったと感じる。しかし、昨年のカンヌで新風を巻き起こし、監督賞に輝いた「別れる決心」は、これらの系譜とはまるで異なる傑作だ。だが、それを、新境地と呼ぶべきではないと思う。 来日した監督に話を聞いた。 ――わたしはあなたのことを「サイボーグでも大丈夫」や「イノセント・ガーデン」の監督としても認識しています。なので、このようなロマンティックな映画を撮ってくださったことを、とても嬉しく思っています。 「ありがとう。私も『サイボーグでも大丈夫』をロマンティックな映画だと思って作っていましたから」 パク・チャヌクは微笑んだ。実にロマンティッ
東京2020でも、開会式の前後に大貫妙子や山下達郎がBGMとして流れたという。インターネットによって2015年あたりから世界同時多発的にヒットし始めた「シティ・ポップ」。もはやグローバルスタンダードということか(写真:アフロ) 日本のシティ・ポップが世界的に注目されてから久しい。韓国ではK−POPが独走態勢かと思いきや、もはや「夏といえばシティ・ポップだろ」的な風物詩になっているという。竹内まりやの「プラスティック・ラブ」はアンセム。1986オメガトライブの「君は1000%」もサビで大合唱。一体現地はどんな感じなのか。韓国でミュージシャン、DJとして活躍する長谷川陽平氏に聞いた。 長谷川さんがクラブでかけるレコードのごく一部。リアルタイムではなくても知っている曲は多いんじゃないだろうか 山下達郎、杏里、松任谷由実…わかりやすいサビの英語にグッとくる 韓国には日本文化の流通を法律規制してきた
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
1980年代末にその萌芽が見られ、やがて日本の音楽史に影響を及ぼすようになった渋谷系のムーブメント。その広がりをさまざまな視点から検証する本連載で今回舞台となるのは、2000年代に入ってから“渋谷系”のブームが巻き起こった韓国。ナビゲーターは、韓国を拠点にギタリスト、プロデューサー、DJとして活動する長谷川陽平だ。彼は95年に初めてソウルを訪れて以降、黎明期にあったソウルのインディーシーンで活動。のちに韓国インディーズの代表的バンドであるチャン・ギハと顔たちの正式メンバーとしても活躍する一方で、近年はDJとしても精力的に活動しており、韓国におけるシティポップDJの第一人者として人気を集めている。 渋谷というローカルな場所で育まれた音楽は、ソウルというもう1つのローカルに持ち込まれたとき、どのように変異していったのだろうか。その現場をつぶさに見つめてきた長谷川ならではの分析と共にお届けしよう
Moment Joonのニューアルバム『Passport & Garçon』は、10年前にソウルから来日し日本を「ホーム」として生活・活動する一人の若いラッパーの、壮大な自叙伝ともいえる作品だ。昨年の『Immigration EP』を前哨戦とし、この2年間のMomentの思いをすべて込めたトータルアルバム。Moment自身が「日本でいちばんヒップホップ的なアルバム」と豪語するこの作品の背景には何があるのか、また「移民」としてのMomentに「ホーム」はどう見えているのか、話を聞いた。(野間易通) もうラップ・ゲームはやらない Moment Joon『Passport & Garçon』 ーー『Passport & Garçon』の2曲めに入っている「KACHITORU」では、〈井口堂の永住権〉というフレーズが衝撃的でした。日本の永住権でも大阪の永住権でもなく、井口堂。Momentさんは常々
ライブのために東京を訪れた韓国出身で大阪在住のラッパーMoment Joonに、韓国の軍隊での経験を綴った自伝的小説や“移民者”の視点から作る楽曲について訊いた。 韓国出身、日本のラッパー「日本と韓国の間に何が起きているか知っていますか?僕の身に何が起きているか知っていますか?テレビが家にある人や新聞を読む人はどのくらいいますか?僕はテレビを付けるのが怖いです」と韓国出身で大阪在住のラッパー、Moment Joon(モーメント・ジューン)は観客に向けて語りかけた。真に迫る表情、言葉だった。これは8月下旬、渋谷のクラブ“womb”で行われた彼のライブでの出来事だ。 そのライブから遡ること約1カ月、「僕は“外国人”ラッパーではなくて“移民者”ラッパーMomentと呼ばれるようになりたい。僕みたいな外国人の中には外の人として扱われていて、自分は日本社会の一員ではない、と感じている人もいると思いま
もはや韓国だけではなくアジアのダンスミュージックシーンに欠かせない存在となったSeoul Community Radio。その主要メンバーとして地元・韓国のDJコミュニティーと海外のDJたちの橋渡し的なポジションを担っているのがDJ Bowlcutだ。 Beastie BoysをきっかけにDJ ShadowやMassive Attackなどからトリップホップを経由し、ハウスやテクノにたどり着いた彼は、1986年生まれ特有のジャンルを横断した音楽との出会いを繰り返しながらも自身の芯となるものを育てていった。 自身でDJはもちろんのことプロデューサーとしても活動する彼のメインにあるのは、韓国ひいてはアジアのダンスミュージックコミュニティーを形成するという強い意志だ。自身が所属するコミュニティーの課題を明快に認識しつつも、Seoul Community Radioなどの活動を通じて、シーンの成長
韓国現代文学特集 : イ・ラン インタビュー “できるだけ具体的に話すこと” / The power of “K” literature Issue : Interview with Lang Lee イ・ランは問いの人だ。シンガーソングライター、映像作家、コミック作家として活動する彼女の作品、そしてエッセイ集『悲しくてかっこいい人』には驚くほど多くの問いにあふれている。”なぜ?””どうしたら?”でいっぱいの本書を読むうちに、彼女が世界に対して投げかける問いは、私がどこかで抱きながらも投げ忘れていた問いであると気づく。「同じ時代を共に歩み、変えようとしている」、そんな感覚が胸に迫った人たちから国を超えて支持されているのだろう。今回は多岐にわたる表現活動で日本でも大きな注目を集める彼女に、問いを投げかけた。 ――『悲しくてかっこいい人』は出版から3年ほど前の2015年頃に執筆を始められたんで
ライター/編集者の大石始がナヴィゲーターとなり、活況を呈するアジア各地の音楽シーンの〈いま〉を当事者たちへのインタヴューでお伝えする連載〈アジアNOW!〉。第6回には柴田聡子との対談も好評だったイ・ランが再登場。彼女と同時代を生きるシンガー・ソングライター、折坂悠太との濃密な対談をお届けします。折坂は先日、ニュー・アルバム『平成』を発表したばかりで、そのリリース・ツアー(東京と大阪公演はすでにソールド・アウト!)も目前。対談では、今年もっとも注目を集めた音楽家のひとりである折坂の率直な心境も明かされています。 *Mikiki編集部 強烈な歌声とカリズマティックなライヴ・パフォーマンスが話題を集めているシンガー・ソングライター、折坂悠太。新作『平成』では、ブラジル音楽やブルース、各地の民族音楽などを縦横無尽に横断しながら、彼ならではのタイムレスで力強い歌世界を展開。その内容から、〈2018年
南を思い北で作られ、日本で禁じられた歌を、50年のときを経た今、日本語と手話で歌う―― 韓国のSSW、イ・ラン インタビュー〈下〉 イ・ランの『イムジン河』MV発表に際し、歌の成り立ちや今回のMVを受けとめた1人のファンとしての個人的な思いのような拙い文章を書いたところ、大きな反響があった。その後、来日したイ・ラン本人に直接インタビューすることができたので、上下2回にわけて紹介したい。今回の〈下〉は主に、今回のMVへの反響とアーティストとしての役割に関する話(前回の〈上〉は『イムジン河』との出会いと今回の表現方法に関する話だった)。 なお、3月には那須、仙台、金沢、東京の4か所をまわる来日ライブツアーが予定されている(文末に情報あり)。 (〈上〉からの続き) ■戦争の危険、感じない 私はひとりの「生産業者」として、依頼を受けて作るべき作品が『イムジン河』で、それをよりよく生産しなくてはなら
南を思い北で作られ、日本で禁じられた歌を、50年のときを経た今、日本語と手話で歌う―― 韓国のSSW、イ・ラン インタビュー〈上〉 イ・ランの『イムジン河』MV発表に際し、歌の成り立ちや今回のMVを受けとめた1人のファンとしての個人的な思いのような拙い文章を書いたところ、大きな反響があった。その後、来日したイ・ラン本人に直接インタビューすることができたので、上下2回にわけて紹介したい。主に〈上〉は『イムジン河』との出会いと今回の表現方法について、〈下〉は今回のMVへの反響とアーティストとしての役割に関する話だ。 なお、3月には那須、仙台、金沢、東京の4か所をまわる来日ライブツアーが予定されている(文末に情報あり)。 ■日本人が知っているのに 『イムジン河』を歌うことになったきっかけは、美術作家のナム・ファヨンさんから、展覧会の映像作品のために歌ってほしいと依頼されたことだが、実は当初、あま
韓国人の両親の元、NYで生まれ現在もNYを拠点に活動するYaejiは、「クゲアニヤ~クゲアニヤ~」という自身による韓国語のフックが中毒性の高い”drink i'm sippin on”やミニマルなサウンドとフラットなボーカルが見事に溶け合った"Raingurl"、さらにはDrakeの"Passionfruit"のハウスマナーに沿ったリワークなどを収録した、2017年型エクレクティックサウンドの最先端といった『EP 2』で一気に今年下半期の話題をさらった。そんなYaejiが渋谷・WWW/WWW Xのカウントダウンパーティーのために緊急来日する。 プロデューサー、シンガー、さらにはジャンルレスなDJとしての顔を持つYaejiだが、元々はコンセプチュアルアートや絵画を学び、自身でミュージックビデオの制作も行っている。 1人で音楽制作だけではなく、ビジュアル面も作り上げられるDIYアーティストであ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く