ライブのために東京を訪れた韓国出身で大阪在住のラッパーMoment Joonに、韓国の軍隊での経験を綴った自伝的小説や“移民者”の視点から作る楽曲について訊いた。 韓国出身、日本のラッパー「日本と韓国の間に何が起きているか知っていますか?僕の身に何が起きているか知っていますか?テレビが家にある人や新聞を読む人はどのくらいいますか?僕はテレビを付けるのが怖いです」と韓国出身で大阪在住のラッパー、Moment Joon(モーメント・ジューン)は観客に向けて語りかけた。真に迫る表情、言葉だった。これは8月下旬、渋谷のクラブ“womb”で行われた彼のライブでの出来事だ。 そのライブから遡ること約1カ月、「僕は“外国人”ラッパーではなくて“移民者”ラッパーMomentと呼ばれるようになりたい。僕みたいな外国人の中には外の人として扱われていて、自分は日本社会の一員ではない、と感じている人もいると思いま