「ユリシーズ」、18年半のミッション終了 【2009年6月29日 JPL】 1990年に打ち上げられ、太陽を南極や北極の方向から観測してきた太陽極軌道探査機「ユリシーズ」が、6月30日にミッションを終了することとなった。 ヨーロッパ宇宙機関(ESA)とNASAの共同ミッションだった太陽極軌道探査機「ユリシーズ」は、6月30日に通信機器の電源が切断され、18年以上続いた運用が終わる。 現在ユリシーズは地球から遠ざかる軌道にあり、通信できるデータの量も限られている。放射性同位元素の崩壊を利用した電力供給も徐々に低下していて、昨年から運用終了が検討されていた。 ユリシーズは、1990年10月6日に打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー号」から放出され、1992年2月の木星スイングバイを経て、太陽のまわりを6.2年で1周する人工惑星となった。ほかの惑星と比べて垂直に近い軌道なので、太陽を北