前川喜平(まえかわ・きへい)/1955年生まれ。79年に文部省(当時)入省。2016年に事務次官となる。加計問題では国会で証言この記事の写真をすべて見る 郷原信郎(ごうはら・のぶお)/1955年生まれ。東京地検、長崎地検次席検事などを経て2006年退官、弁護士登録。名城大学教授など歴任 血税635億円もかけた衆院選は自民党が283議席(追加公認含む)と大勝、公明党とあわせて全議席の3分の2を上回る勢力となり、憲法改正の発議が可能となった与党。安倍圧勝で、“モリカケ疑惑ロンダリング”は許されていいのか。前川喜平・元文部科学事務次官、郷原信郎・元東京地検特捜検事が怒りの声をあげた。 ●元文部科学事務次官・前川喜平「首相が国家権力を私物化した疑いは濃厚」 安倍首相にとって、今回の解散は森友・加計問題を“ロンダリング”する意図があったことは明らかだと思います。野党の足並みがそろわない隙をついたこと
サウジアラビアの都市ホバルで、配車サービス「カリーム」の研修を受ける女性たち(2017年10月10日撮影)。(c)AFP/FAYEZ NURELDINE 【10月26日 AFP】来年、自動車の運転が認められるようになるサウジアラビアの女性たちは、さらなる「革命」への参加が待ちきれない様子だ──それは、同国初のタクシードライバーとなることだ。 サルマン国王(King Salman)は先月、女性による自動車の運転を2018年6月に解禁する勅令を発表した。この歴史的改革は、同国の女性数百万人に自動車運転の権利を与えるだけでなく、多くにとっては労働機会となる可能性を秘めている。 この動きにビジネスチャンスがあると判断したドバイ(Dubai)の配車サービス「カリーム(Careem)」は、保守的な風土が根強い同国で顧客の新規獲得を念頭に、最大10万人の女性運転手を雇用する予定だ。 また来年6月までに「
西オーストラリア大学が公開した、サウジアラビアの砂漠地帯で確認された、石で造られた謎の構造物(撮影日不明)。(c)AFP/THE UNIVERSITY OF WESTERN AUSTRA/GRANT SCROGGIE 【10月25日 AFP】サウジアラビアの砂漠地帯で、古代に造られたとみられる石の構造物400個近くが存在することが、オーストラリア人研究者によって確認された。発見に用いられたのは地理画像サービス「グーグルアース(Google Earth)」だったという。 数十年前から中東で、数多くの古代遺跡を記録する活動を続けてきた研究チームを率いる西オーストラリア大学(University of Western Australia)のデービッド・ケネディ(David Kennedy)教授によると、石を用いた人工の建造物は2000~9000年前に造られたものとみられる。だが、その目的や機能は
<首都と称してきた都市を失った後も、その思想は世界各国とネット空間で生き続ける> テロ組織ISIS(自称イスラム国)が「首都」と呼んでいたシリア北部のラッカが陥落した。米軍の支援するクルド・アラブ合同部隊「シリア民主軍(SDF)」が、4カ月にわたり攻撃を加えた果ての出来事。ISISがシリアとイラク北部に「カリフ制国家」の樹立を宣言してから、3年4カ月が過ぎていた。 しかしこれで、ISISの息の根を止めたと考えるのは間違いだ。 拠点は陥落しても、思想は消滅させられない。とりわけISISは支配地域にイデオロギーを深く根付かせ、グローバルなネットワークを築き、ネット上でも影響力を誇っている。 ISISが現在のような状況を経験するのは初めてのことではない。06年、ISISの前身組織「イラク・アルカイダ機構」の指導者アブ・ムサブ・アル・ザルカウィが死亡した後、この組織は表舞台から姿を消し、再起の時を
国連の「表現の自由の促進」に関する特別報告者のデービッド・ケイ氏が25日、米ニューヨークの国連本部で会見し、報道機関の独立性について情勢を語った。日本については、記者が所属メディアを変える環境がないとして、政府の圧力に弱い「メディアの構造」を指摘した。 日本の情勢について質問を受けたケイ氏は、日本の報道機関の問題として「大手に独占されている」と指摘。その上で「先進国では優れた記者が所属媒体を移る、一種の流動性があるが、日本には存在しない。そのため政府からの圧力が記者にも特別な影響を与える」と述べた。報道機関への圧力が、所属先への依存の大きい記者個人にも影響しやすい、という趣旨とみられる。 記者が投獄されたりする国々…
イラク・ハウィジャに進攻した際、ISの旗を描いた壁画の前で写真撮影に臨む、政府軍のIS掃討作戦に参加する民兵組織「人民動員隊」の隊員ら(2017年10月5日撮影)。(c)AFP/AHMAD AL-RUBAYE 【10月26日 AFP】(更新)イラクのハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相は26日、同国軍がシリアとの国境沿いにあるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最後の要衝への攻撃を開始したと発表した。 ISは2014年、イラク領土の3分の1近くを制圧。以降、イラク軍および民兵組織がIS掃討作戦を開始し、これまでにIS支配地域の9割以上を奪還している。 アバディ首相は「(イラク西部の)カイム(Al-Qaim)とラワ(Rawa)、さらにその周辺の村や集落を解放するため、勇敢なる軍隊がテロリズムの最後のねぐらに進攻している」と明らかにした上で、「ISの人間たちには死ぬか
2015年9月、トルコの海岸に3歳の遺体が流れ着いた。ギリシャに渡ろうとしたボートが転覆、溺死したシリア難民だった。砂浜に打ち寄せられたアイランくんの写真は、世界中のメディアで大きく伝えられた。男児はコバニ出身。過激派組織「イスラム国」(IS)と地元クルド部隊との激しい戦闘が続いた町だ。 【関連写真を見る】シリア北部コバニはISに包囲され、一時、町の半分近くまで制圧された 同じ頃、コバニから逃れてきた、元アラブ系新聞社の記者で友人のフェルハッド・ヘンミさん(31)も、妻と幼い娘2人とともに、トルコから欧州へ向かおうとしていた。「ゴムボートで海を越える」。彼の電話を受けたのは、決行の数日前だった。危険すぎる、と私は言ったが、「ISがまた町を襲撃するかもしれない。転覆は怖いが、もう故郷には戻れない」と震える声で答えた。 しばらく連絡が途絶えた数週間後に「無事だ」とのメッセージを受け取った。トル
<北朝鮮有事を想定した自衛隊の拉致被害者の救出活動を可能にするには、日本国内の法整備だけでなく中韓との調整が不可欠> 今回の衆院選の終盤に、産経新聞は各党に次のようなアンケートを行い、その結果を掲載しています。(電子版による)アンケートは、「朝鮮半島有事の際に拉致被害者をめぐり」救出のために「自衛隊の活動を認めるべきか?」というものです。 難しい質問ですが、各党ともに極端なことは言えるはずもないわけで、保守政党は「議論を深めたい」とか「現状では無理だが立法化しよう」という種類の回答、これに対して左派政党は「有事を回避すべき」とか「憲法の範囲で」という種類の回答を寄せていました。「アメリカとの連携」を重視するとした政党も複数に上っています。 そんなわけで、回答としてはどの政党も無難だったのですが、この質問と回答を見ていて、この問題についてはもう少し突き詰めて考える必要を感じさせられたのも事実
「パレスチナに自由を」「私たちに銃はいらない、人々を啓発するのが目的だ」そう語るのはパレスチナの開放を訴えるデモの参加者、ナトレイ・カルタのユダヤ人だ。 ミレン・ラーソンは、北ロンドンのユダヤ人地区にあるユダヤ教の超正統派を訪れた。ミレンはナトレイ・カルタの英国支部へ向かう。反シオニズムとイスラエルの解体を唱え、他のユダヤ人からも反感を買っている。「恥さらし、それでもユダヤ人か」そんな怒号が飛び交っている。前イラン大統領やハンガリー極右政党と交流があり、過激派のレッテルを貼られているナトレイ・カルタ。なぜそこまで信念にこだわり、同胞の非難さえ受け入れているのか。彼らの招待を受け、ミレンは組織の内部に飛び込んだ。
選挙戦も大詰めを迎えつつある。各党がさまざまな公約を掲げる中、自民党は当初安倍首相が宣言した通り、9条への自衛隊の明記を公約に加えた。争点となっていた「交戦権の削除」は見送られたかたちだが、果たしてその妥当性は?東京外国語大学教授、伊勢崎賢治氏に伺った。(聞き手・構成/増田穂) ――今回の総選挙、自民党が9条に自衛隊を明記することを公約にしました。伊勢崎先生のご感想はいかがですか。 「自衛隊明記」を推進しているのは安倍さんですよね。これは基本的に今までの解釈改憲そのままです。9条はそのまま残して、自衛隊だけプラスで付ける、というもの。自衛隊に関しては国民が支持をしていますからね。まあ、国民の総意をそのまま形にする。ただそれだけです。 ぼくが安倍加憲を批判する理由は、英語の原文で見たときの9条2項との矛盾です。世界は英語原文で理解するのですから、英文での整合性を同時に考えなくてはなりません。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く