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ブックマーク / book.asahi.com (9)

  • 室町武士は‘‘サイヤ人’’だった!? カオスな時代、権力者たちのサバイバル描く「室町幕府全将軍・管領列伝」 (好書好日)

    ――書は室町幕府の歴代の将軍と実権を持っていた管領について、幕府の開始から滅亡まで章立ててまとめています。高校までの教科書では名前も出てこないような人物まで、家臣や主君、親族同士で激しい権力闘争を繰り広げた様が描かれています。しかし、なぜメジャーな戦国や幕末のヒーローではなく、室町幕府の権力者たちを取り上げたのでしょうか。 僕は大学時代に中国古代史を専攻していましたが、父が日古代史の研究者であることもあって日史も好きでした。中国古代史に関しては今でも半分研究者のつもりですが、日中世史などについてはあくまで素人です。 ただ数年前、NHK大河ドラマ「真田丸」で有名になる前の「国衆」(大名より規模の小さい在地の領主)という概念を取り上げた「全国国衆ガイド 戦国の‘‘地元の殿様’’たち」(2015年、星海社新書)というを企画しました。それがきっかけで日中世史の新書を多く担当することにな

    室町武士は‘‘サイヤ人’’だった!? カオスな時代、権力者たちのサバイバル描く「室町幕府全将軍・管領列伝」 (好書好日)
  • ヨルシカ「盗作」書評 オルゴールの外側へ(作家・三秋縋)|好書好日

    >「思想の種子をめちゃくちゃまき散らしたい」三秋縋さんとヨルシカの鼎談記事はこちら 三秋縋さん書評「オルゴールの外側へ」 海外小説を読んでいると、あの献辞というやつがやたら目に付く。「私を支え続けてくれた誰それに捧げる」「誰それにたっぷりの愛を込めて」みたいなあれだ。 僕が献辞を捧げるとしたら相手は誰になるだろうか、と時々考える。多分それは他ならぬ自分自身になってしまうのではないか。「僕を支えてくれた僕の両足へ」とか、そんなところだ。僕は誰かのためにを書いたりしないし、罪のない誰かを僕の情けないの共犯者に仕立て上げたりもしない。そして何より、僕は自分自身を楽しませるためにものを書いている。八割くらいまでは。残りの二割は生活のためだ。日によってこの割合は大きく変わる。自分のためにものを書き続けるのもそれはそれで疲れるからだ。何せ彼は常に自身の限界の先にあるものを要求してくる。生活のため

    ヨルシカ「盗作」書評 オルゴールの外側へ(作家・三秋縋)|好書好日
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    werdy 2020/10/13
  • 本の記事 : 直木賞に決まって 安部龍太郎さん「等伯」 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

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    werdy 2013/02/12
  • asahi.com(朝日新聞社):思想家・吉本隆明さん〈2〉 絶えずいつでも考えています - on reading 本を開けば - BOOK

    思想家・吉隆明さん〈2〉 絶えずいつでも考えています[掲載]2011年3月20日「『私』を選ぶことは人間の問題です」=鈴木好之撮影著者:佐藤優・解説  出版社:文藝春秋 価格:¥ 1,000 未曽有の災害の状況が進行中ですが、お前は考えているのかと問われれば、絶えず考えています。いくら考えてもわかんねえってこともありますが、自分なりに、ずっと考えています。 戦争が終わったとき、僕はとても落胆しましたが、思い返せば軍国主義だけはよく学んだけれど、それ以外のことは学んでこなかったじゃないかと思い、を読みました。『新約聖書』も読んだし、マルクスの『資論』も古典経済学のアダム・スミスも、自分なりの読み分けができるまで読みました。これから自分は何を警戒し、何を戒めとしたらいいのか。読みながらそれを考え続けました。 そして考えたことの中に、レーニンとスターリンの対決で結末がついた問題もありました

  • asahi.com(朝日新聞社):希望難民ご一行様 古市憲寿さん - 著者に会いたい - BOOK

    希望難民ご一行様 古市憲寿さん[掲載]2010年10月3日[文]加来由子 [写真]麻生健古市憲寿(ふるいち・のりとし)さん(25)■あきらめさせてくれない社会 「若者のキャリアアップの仕組みが整備されていないのに、やればできるって鼓舞される。そんな“あきらめさせない社会”のほうが問題だと思う」 今の自分よりも輝く自分がいるはず、などと現実と希望とのギャップで苦しむ“希望難民”の若者たち。彼らへの処方箋(せん)として、「コミュニティー」や「居場所」が万能薬のように語られることが多い。それらは若者に承認を与えるだけでなく、社会を変えるための拠点になると考えている人も少なくないという。「だがそれは当か?」と書は問う。 著者は社会学を専攻する東大の院生。たまたま乗ることになった世界一周クルーズ船「ピースボート」での若者たちへの調査をもとに、「居場所」が若者にどんな可能性を持つかを探った。浮かび

  • asahi.com(朝日新聞社):存在と時間 [著]ハイデガー - 漂流 本から本へ - BOOK

    存在と時間 [著]ハイデガー[掲載]2010年7月25日[筆者]筒井康隆(作家)2010年2月、東京都内で開いた朗読会の楽屋で、舞台の準備をする鏡の中の筒井さん=郭允撮影 ■超難解、苦しみが喜びに 中央公論社「世界の名著」に収録されている原佑訳『存在と時間』は、何しろ二十世紀最大の著作と言われているだけに、完読にはずいぶん時間がかかった。だから読み終えた時の充足感は大きく、その内容の受け売りをしたくてならず、ついに「誰にもわかるハイデガー」と題して内容おまかせの講演依頼があればこれをやり、とうとうカセットブックにまでしてしまったのだから、よくまあのめり込んだものだ。 ハイデガーは人間という存在者を現存在と表現する。「現存在は、他の存在者のあいだで出来(しゅったい)するに過ぎない一つの存在者ではない。現存在が存在的に際立っているのはむしろ、この存在者にはおのれの存在においてこの存在自身へとか

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    werdy 2010/07/28
  • asahi.com(朝日新聞社):宮部みゆき「殺人はもう書きたくない」 青春小説『小暮写眞館』 - ひと・流行・話題 - BOOK

    宮部みゆき「殺人はもう書きたくない」 青春小説『小暮写眞館』2010年7月20日 社会派推理小説を書いてきた宮部みゆきさん(49)が、青春小説に挑んだ。『小暮写眞館』(講談社)は、現代を舞台にした小説では「初のノンミステリー」という。いわく「何も起きない小説」。これまで透徹した筆致で多くの殺人事件を描き、登場人物を不幸にしてきた。「2周目の出発点の作品」は、彼らを救う物語でもある。 『理由』の“一家4人殺害事件”。『模倣犯』の連続誘拐殺人事件――。「書いてつらくなるような事件は『もう書きたくない』という気持ちが、正直、出てきてしまいました」 主人公は高校生の花菱英一、通称「花ちゃん」。名字なのに親も「花ちゃん」と呼ぶような、一風変わった家庭に育った。父は、閉店した写真屋「小暮写眞館」を自宅に。いつの間にやら、心霊写真の謎を追う羽目になる。 かつての社会派推理小説のように、伏線が絶え間なく連

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    werdy 2010/07/20
  • asahi.com(朝日新聞社):遠い崖(1〜14) [著]萩原延壽 - ゼロ年代の50冊 - BOOK

    遠い崖(1〜14) [著]萩原延壽[掲載]2010年5月2日■歴史の真実に迫る圧倒的な気迫 「横浜に上陸してみると、御門(みかど)の軍隊の先遣部隊が、東海道と呼ばれる公道の、江戸まで十マイル(約十六キロメートル)ないし十五マイルの地点に進出してきていた」 戊辰戦争まっただ中の慶応4(1868)年3月、英公使パークスの報告書は緊迫感に満ちていた。全14巻『遠い崖』でも白眉(はくび)のひとつ、江戸無血開城の始まりの場面だ。 最後の将軍・徳川慶喜の処分案などをめぐって西郷隆盛と勝海舟は会談。江戸城総攻撃の予定はぎりぎりで回避され、無血開城した。新政府軍の後ろ盾である英国の公使パークスが、内戦の長期化を恐れて西郷に圧力をかけたため、というのがそれまで学界の定説だった。 「萩原先生は、英国の外交文書、海軍航海日記を主軸に、海舟日記、西郷書簡など手に入るすべての資料を付き合わせて、パークス、サトウ、西

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    werdy 2010/05/06
  • asahi.com(朝日新聞社):酒も楽しむ社交の場 日本文学研究者・マイケル・エメリックさん - 特集 - BOOK

    酒も楽しむ社交の場 日文学研究者・マイケル・エメリックさん[掲載]2009年10月27日朝刊■〈秋の読書特集〉ミステリーを読もう/読書会の楽しみ 「フレッドたちと読書会を始めたよ。最初の課題図書は『罪と罰』だから、急に忙しくなった」と母が電話で伝えてきたのは、2年前のことである。何十年来の旧友であるフレッドとマリリンは、両親と同じく幸せなリタイア生活をおくっており、一緒に旅行をするなど自分たちの時間を楽しんでいる。 「大学時代に読んだけど、当時は十分に理解できなかった小説を皆で読み直し、語り合おうという会なのだけど、どうなるかな。マリリンは元英米文学の先生だし、フレッドはとにかく熱くて議論が好きだからね」 2年を経た今も、「熟年読み直し読書会」はまだつづいている。というよりもますます脂が乗ってきているようだ。他の友人が8人も加わり、月に2回、夜の7時半からメンバーの家に集まり、ワインやら

    werdy
    werdy 2010/01/04
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