D1「RAWデータと印刷入稿」はPAGE2008グラフィックストラックのスタートを切って行われたものである。印刷業界の悪癖として本当は保守的なのに、少し騒がれるとそのフォーマットに注目してそのフォーマットを使いたがるところがある。RAWデータとは仕上がり決定前のデータであるから、「この色」「この調子」で仕上げるという指針も決まっていないデータだ。要するに生フィルムを印刷会社に入稿するようなもので、常識的に考えても「?」に考える方が普通である。 ましてや普通印刷業界が主として使用するだろうと思われるPhotoshopカメラRAWなどはつい最近まで、モアレは出るは、解像力は悪いは、色はおかしいは、とても使用に耐えるものではなかったのだ。CS3レベルになって使えるようになってきたので、変な誤解を与える前にハッキリした指針を明示させておいた方が良いということで、今回コンファレンスとして取り上げたの