韓国のシンガーソングライター、イ・ランが1日、新曲MV『イムジン河』を発表した。MVのクレジットには『イムジン河』(1968年) 作詞:朴世永、作曲:高宗漢、日本語作詞:松山猛と明記されており、ザ・フォーク・クルセダーズ版の日本詞を、手話とともに歌っている。 イムジン河(臨津江)は朝鮮半島中部にある川で、朝鮮民主主義人民共和国の南部から軍事境界線を越え大韓民国・京畿道を経て西の黄海に流れ込む。南北朝鮮を隔てる軍事境界線をまたいでいることから、南北分断の象徴となっている川だ。今回のMV撮影は、韓国側の臨津江のほとりで行われた。映像作家でもあるイ・ラン本人が監督している。 ■故郷と平和を思う歌 もともとは、現在の韓国・京畿道出身で解放後は北朝鮮で活躍した詩人、朴世永が南の故郷を思ってつくった詩が1957年に歌として作曲されたもので、その多くが現在の韓国エリアにルーツを持つ朝鮮総連系を中心とした