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ブックマーク / ogwata.hatenadiary.org (94)

  • JIS X 0213は改正しないと新常用漢字表に対応できない? - もじのなまえ

    書いておかないと忘れそうなのでメモ。 前日のエントリに対するUnicodeさん、mashabowさんのご指摘について調べるうちに、ハタと気づいたこと。 完全に見落としていたのですが、今までなんとなく「新常用漢字表」の「(付)字体についての解説」の「1 明朝体のデザインについて」は、表外漢字字体表におけるそれと下位互換だと思っでいたのですが、まったくの思い違いでした。 表外漢字字体表の「表外字だけに適用されるデザイン差について」(漢字使用の実態への配慮から、字体の差と考えなくてもよいと判断したもの)で挙げられていたものを、新常用漢字表はまったくふれていません。そもそも新常用漢字表における「1 明朝体のデザインについて」は改定されていません。 表外漢字字体表で挙げられているうち、新常用漢字表の追加字種に関わるものは以下のとおりです。 A 画数の変わらないもの (2) 傾斜・方向に関する例 (3

    JIS X 0213は改正しないと新常用漢字表に対応できない? - もじのなまえ
  • 追加字種と部分字体が衝突する現行の常用漢字 - もじのなまえ

    新常用漢字表で追加される191字について、よく字体の不統一などと言いますが、さて、どの字がどのくらい不統一になるのか、今まで調べていませんでした。そこで追加191字のなかから、現行の常用漢字と部分字体が衝突する字を探して一覧表を作ってみることにしました。 ちょっと注意が必要なのが、たとえば「茨」。これは「次、姿、盗」等の部分字体「二」と衝突するわけですが、これは二水ではありません*1。したがって「凍、冷」等とは衝突しません。当用漢字字体表で両者を包摂した故に、こういう事態が発生したわけですが、それを新常用漢字表で分離しようとしているわけですね。ややこしいったらありゃしない。他に入屋根(全)と人屋根(今)の区別なども同様です。 複雑なのが「煎、嘲、喩、詮」の4字でして、「煎、嘲」は舟月、「詮」入屋根、そして「喩」は両方の合わせ技です。 このようにだぶりがあるので一概に計数できないのですが、単

    追加字種と部分字体が衝突する現行の常用漢字 - もじのなまえ
  • とっても残念――NHKクローズアップ現代 - もじのなまえ

    さきほど放映が終わったところですが、すぐ出かけなければならないので手短に。 とても期待していたのですが、一言でいって非常に残念な出来だったと思います。見ている最中に奥さんが話しかけてきたので、きちんと見ていないところもあるのですが、もしかしたら印刷字体という概念を抜きにして番組が構成されていなかったでしょうか? 「衣」の4画目の撥ねを分けるのは明朝体(印刷字体)特有の表現ですし、一点と二点のしんにょう(謎)を楷書同士で比較するというのは、よけい話を分かりづらくするだけと思います。 放映が終わった後、歌謡番組の予告で、楷書のソ形の「絆」がで出てきたので、思わず笑ってしまいました。こういう実態をきちんと説明すればいいのになあ。

    とっても残念――NHKクローズアップ現代 - もじのなまえ
  • [新常用漢字表] 「"鬱”を追加しないでください」 - もじのなまえ

    昨日の漢字小委員会で、元中学校長の松村委員から、興味深いエピソードが披露されました。 委員会の前日、彼女が昨年まで在職していた中学の運動会に出かけた時のこと。帰ろうとすると3人の女子中学生に声をかけられたそうです。 立ち止まって話をしていると、一人があらたまった口調で「先生、"”を追加しないでください!」と急に言ったそうです。「私にはあんなにむずかしい字は書けません」と。松村委員はこのエピソードに関してとくにコメントを加えず、あったことのみを伝えるという感じで発言を終えました。 議論の流れとしては、県名漢字を小学校4年生で教える漢字に追加しなければならず、教育現場は新常用漢字表の影響を受けざるを得ない旨の指摘がされた後の発言でした。 しばらくして井田委員が、このエピソードに直接言及して、概略つぎのようなコメントをしました。「もしかしたら、中学生の発言は、不安の表れではないか。新常用漢字表

    [新常用漢字表] 「"鬱”を追加しないでください」 - もじのなまえ
  • [新常用漢字表] 第32回漢字小委員会に行ってきた(修整あり) - もじのなまえ

    主なトピックは以下のとおり。 新たに7月28日に審議が追加されることになった。(資料3) それとは別に、新たにフォント・文字コードに関する懇談会を開き、専門家に話を聞くことになった。 電子機器等の専門家が委員にいないこと、現に試案で二水のデザイン不統一が生じていること等に対処するため等の指摘に応えたもの 今週中に委員は質問事項を文化庁に送付、これをもとに漢字WGが人選をおこなう 開催日は6月下旬を目途に調整する 公開・非公開は漢字WGであらためて考える(一部委員より自由に質問したいので非公開を希望との声あり←傍聴者がいると、聞きたいことが聞けないのか……) 主に批判的な意見を中心にまとめた新資料が配付、これに沿って審議がおこなわれた。 資料2「意見募集で寄せられた意見(基的な考え方)に関するメモ」 賛成意見は委員会としてとくに議論する必要がないわけで、むしろ議論の必要のある意見をまとめた

    [新常用漢字表] 第32回漢字小委員会に行ってきた(修整あり) - もじのなまえ
  • 大正15年の漢語整理案に障碍→障害の言い換えがあった - もじのなまえ

    ある方からのお知らせで、「 障碍→障害」の言い換えが、戦前の臨時国語審議会による「漢語整理案」にあることを知りました。 これについて調べてみました。 「漢語整理案」は官報附録雑報において、大正15年7月〜昭和3年12月の15回にわたり掲載されたものです。その目的を冒頭で以下のように言っています。 案は常用漢字の官行を円滑ならしめ、ひいては国語の健全なる発達を促さんがため、常用漢字と仮名を用いて文章を書き綴り得るよう漢語を整理したものである。(後略) 「障碍(礙)→障害」が「漢語整理案の三」(大正15年12月15日(4294号)にあります。 「漢語整理案」は後に五十音順に配列し直した資料が(図書館などで探せば)入手可能ですが、他ならぬ漢字小委員会で第17回で初出資料が配付されていました。 参考資料2 臨時国語審議会「漢字整理案」(大正15年7月〜昭和3年12月) この資料が配付されたいきさ

    大正15年の漢語整理案に障碍→障害の言い換えがあった - もじのなまえ
  • 「しょうがい/しょうがいしゃ」の表記について - もじのなまえ

    まずは「しょうがい/しょうがいしゃ」に関して。これは「碍」という漢字を新常用漢字表に入れるべきかどうかという議論でもあります。これについて、nazokouさんのポイントと思われるのは以下の部分。 医学用語の「障害」と仏教用語の「障碍」は元々、別物だったのにある時期から混同された。その時期は「俗説」の1946年でなく明治時代まで溯れる。そうだとすれば、それは複数の選択肢がある中で1946年の当用漢字表制定に際してよりネガティブな意味の強い「害」に統一されたことを意味します。(2009/05/15 17:00) 元々は別物(同音異義語)であった「障害」と「障碍」が明治のある時期に混同された中で、同じ意味の場合はどちらかと言えば「障碍」の方が多く使われていた(小川氏の調査でもその傾向が見て取れる)のに対し、1946年の当用漢字表と10年後の「同音の漢字による書きかえ」が同音異義語としての「障害」

    「しょうがい/しょうがいしゃ」の表記について - もじのなまえ
  • 国語施策における漢字表の存在意義について - もじのなまえ

    おそらく、この指摘に関する議論が、もっとも深い広がりが期待できるように感じています。まずnazokouさんのコメントから引用してみましょう。 地方自治体の交ぜ書き採用で「障がい者のための『障害者手帳』」のような文章すら見受けられる状態の方が好ましくないと考える(2009/05/14 17:43) 事実として行政(特に中央省庁)文書の用字が常用漢字表及び「同音の漢字による書きかえ」に拘束されていること、そして地方自治体がなし崩し的に交ぜ書きを採用している為に前述のような混乱が拡大している(2009/05/14 17:43) 常用漢字表が「行政文書に対しては強制力を持っている」(2009/05/15 17:00) できれば〈「障がい者のための『障害者手帳』」のような文章〉とは、どこの自治体が、どのような文書で使ったのか、これは当だとしたら興味深い例となり得るので、ぜひ示していただきたい点です

    国語施策における漢字表の存在意義について - もじのなまえ
  • 「障害」と「障碍」について(追記あり)  - もじのなまえ

    ちょっと心配していたのですが、夜が明けたら「やっぱりね」という感じ。前日のエントリですこしふれた「碍」の字についてです。 「鷹」「碍」など追加して…新常用漢字試案へ一般意見(朝日新聞) この記事の以下の部分。 「碍」の追加希望は20件。「障害」は戦前は「障碍」などと書いたが、「碍」が当用漢字にならなかった戦後、「障害」への書きかえが定着した。しかし近年、「害」は負のイメージが強いとして、行政文書などで「障がい」と表記する自治体が相次いでいる。今回、まぜ書きは不自然で読みづらいので、来の「碍」を使えるようにすべきだという意見がみられた。 上記のうち、「「障害」は戦前は「障碍」などと書いた」はウソです。戦前から「障害」「障碍」の両方の表記がありました。当用漢字表は制限表ですから、これにより「障害」への書き換えが進んだのはおそらく事実でしょうが、だからといって「障碍」が古く、「障害」が新しいと

    「障害」と「障碍」について(追記あり)  - もじのなまえ
  • 第32回漢字小委員会速報 - もじのなまえ

    日、午前10時より文科省講堂にて第32回漢字小委員会が開催、いよいよパブリックコメントで寄せられた意見の検討作業が始まりました。 この日の議題は前回のエントリでも書いたように、試案のうち「基的な考え方」と「字種」を審査することになっています。これに対応する資料として、前者には「資料2 意見募集で寄せられた意見(基的な考え方に関する意見)」、後者には「資料3 意見募集で寄せられた意見(追加及び削除希望字種一覧)」が配布されました。 たぶん小熊さんがいつものように複写してくださるのではないかと思いますが、資料2の方は試案の「第1章 基的な考え方」の項目ごとに見出しを立て、それぞれに対応する意見が短くまとめて列挙されています。また、資料3の方は希望のあった字を、希望件数、頻度長の順位といった参考情報を付して一覧表にまとめてあります。 ご注意いただきたいのは、この資料2の項目は前述のとおり

    第32回漢字小委員会速報 - もじのなまえ
  • 一部委員を入れ替えた新委員会が発足、9月には最終案取りまとめへ - もじのなまえ

    日、4月28日に第31回漢字小委員会が開催されました。例年4月には一部メンバーを入れ替え、新たに主査と副主査を選出し直すのが習いです。今期のメンバーは以下のとおり。 (五十音順。無印は重任、△は重任で肩書きのみ変更、◎は新任、★は主査、☆は副主査) 阿辻哲次(京都大学教授) △内田伸子(お茶の水女子大学大学院教授) 沖森卓也(立教大学教授) 金武伸弥(日新聞協会専門員) 笹原宏之(早稲田大学教授) ◎髙木展郎(横浜国立大学教授) 武元善広(東京書籍取締役) 出久根達郎(作家) 東倉洋一(国立情報学研究所) △納屋信(日文化大学専任講師) ☆△林史典(聖徳大学人文学部長・教授) ★前田富祺(大阪大学名誉教授) △松村由紀子(前目黒区第八中学校長) 邑上裕子(新宿区立落合第四小学校長) ◎やすみりえ(川柳作家) 前期かぎりで退任したのは甲斐睦朗、松岡和子の両氏。どうしてもここで気になるの

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  • 新常用漢字表試案への意見 - もじのなまえ

    16日にメールで意見を送りました。 読みやすいよう、はてな記法で装飾した以外、そのまま以下に掲載します。 新常用漢字表試案への意見 小形克宏(男、49歳、フリーライター) ■1 試案以外の問題についての意見 ▼1-1 改定の前提となる問題について 試案について意見を述べる前に、まず2つほど試案以外のことを書くことをお許しいただきたい。もっとも試案そのものにも関わる問題であるのは当然のことだ。 つい10日ほど前、世界各国の制止もむなしく朝鮮民主主義人民共和国が「飛翔体」を発射、秋田県と岩手県の上空を通過させたことについては、すでによく知られていよう。最初に問題にしたいのは、日国政府がここで「飛翔体」という言葉を選んだことについてだ。 仮にこの「飛翔体」に爆発物が搭載されていた場合、この国に住む総ての人間に大きな脅威がもたらされる。この場合、脅威をうけるのは日国籍の有無や、日語習得の多少

    新常用漢字表試案への意見 - もじのなまえ
  • 試案にたいする意見 - もじのなまえ

    16日に迫った「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案」に対する意見募集の締め切りですが、皆さんぼちぼち送り始めたようでネット上に公開されています。 安岡孝一さん /「新常用漢字表試案への意見」(PDF) 小池和夫さん /「新常用漢字表試案」への疑問 今、ぼくが考えているのは、現在必要とされているのは現行の常用漢字をダイエットさせた「真の常用漢字表」ではないかということです。現在の1,945字から頻度が低く言い換えが可能な漢字を削除した漢字表を作る方が、むしろ試案が謳う「コミュニケーションの手段としての漢字使用 」という目的に合致するのではないか。 もしも具体的に1,945字を越える需要があるというのなら(新聞社は増やしたいでしょう)、新たに「準常用漢字表」をつくり、こちらに増加分や旧常用漢字(互換目的として)を入れればよい。 小池さんも書かれていますが、「まず字数増加ありき」が今回の試案に

    試案にたいする意見 - もじのなまえ
  •  なぜ「飛行体」でなく「飛翔体」なのか? - もじのなまえ

    確認しておきたいが、〈一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安〉を示したのは日国政府だ。寡聞にして国民の中から澎湃として「漢字の混乱が極まっているので標準を示してくれ」との声が沸き上がった、などという話は聞いたことがない。つまり言い出したのは日国政府の側のはずだ。 制限でも目安でもどちらでもいい。そんなのは、きついか緩いかの差にすぎない。要するにこれは、国民一般が生活の中で使う字種・音訓・字体の範囲をさだめたものと理解している。同時に「公文書作成の要領」(1952年)により、日国政府は公文書を常用漢字表にもとづき作成すると、自分で決めたはずだ。 時あたかも「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案」のパブリックコメント募集が開始されているが、ここでも〈コミュニケーションの手段としての漢字使用〉が高々と謳い上げられている。そのうえで191字を増やしたいとのご意向だ。

     なぜ「飛行体」でなく「飛翔体」なのか? - もじのなまえ
  • 「解釈による運用」から「漢字表による運用」へ - もじのなまえ

    先日のワークショップの発表ですが、発表者にとってありがたかったのは「規範」というテーマを与えられたことでした。発表以前から機会があればまとめたいと思っていたテーマを、もう一度規範という概括的な視点から見直すことになったからです。その結果、大日印刷や朝日新聞での略字体使用を、国語施策からどのように位置付けられるのかを考えさせられることになりました。 両者が略字体を使用しはじめた頃の国語施策は当用漢字表/当用漢字字体表です。これがもたらした影響については、さっそく當山日出夫さんがまとめてくださっています。 文字の理念と規範と規格(1)〈やまもも書斎記〉 要は、漢字使用を1,850字の範囲に制限した当用漢字表、及びその字体をさだめた当用漢字字体表の目的は、国民の負担を軽減するところにあった。これは紛れもなく「理念」です。しかし残念ながら大きな「穴」があった。固有名詞については「別に考えることに

    「解釈による運用」から「漢字表による運用」へ - もじのなまえ
  • ご来場御礼 - もじのなまえ

    「第2回ワークショップ: 文字 ―文字の規範―」では、思った以上に多くの方々にご来場いただき、熱気のこもった素晴らしい雰囲気の中で発表を終えることができました。参加者の皆さま、それに声をかけてくださった主催者の方々、また発表に当たって貴重な資料をご提供くださった大日印刷の皆さま、どうもありがとうございました。厚くお礼申しあげます。 当日配布した資料ですが、じつは1971年『和文活字』の「当用漢字一覧」のページを入れ忘れていました。これを改めて入れ直したPDFファイルを下記に置いておきます。よろしかったらご覧ください。 090208_ogata.pdf(8MB) 発表の内容としては、大日印刷における表外字の略字体使用は、1950〜60年代に表外字について指針が非常に少ないなかで「解釈による国語施策の運用」が行われる中で発生したこと。これが転換したのは1970年前後で、そこでは当用漢字表補

    ご来場御礼 - もじのなまえ
    works014
    works014 2009/02/09
  • 「第2回ワークショップ: 文字 ―文字の規範―」の演題を変更します - もじのなまえ

    今度の土曜日にせまった「ワークショップ:文字」ですが、以下のようなものに演題を変更しようと思います。 大日印刷における表外漢字の変遷 日を代表する印刷会社の一つ、大日印刷は1950〜60年代にかけて多くの表外漢字に略字体を使用していた。その発生は何によるものなのか、またいわゆる康煕字典体への転換はなぜおきたのか、そして1990年前後に到来した情報化時代の混乱とは何か。同社から提供をうけた社内資料から考えてみたい。 当初考えていたものは「表外漢字における略字体の普及と衰退」というものでしたが、今回は大日印刷に絞って表外字の歴史をたどってみようと思います。上では書ききれませんでしたが、同社からご提供いただいた資料だけでなく、石山茂利夫『国語辞書 誰も知らない出生の秘密』に掲載されている国語辞書への拡張新字体混入調査を援用し、国語施策の歴史のなかに跡付けてみたいと考えております。 国語辞

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  • 国語分科会で『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』が承認 - もじのなまえ

    去る1月27日、文部科学省にて第40回国語分科会総会が開催され、『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』が提出された。審議ではいくつかのケアレスミスが指摘されたものの特に大きな議論はなく、指摘された点の修正内容は主査に一任することとして、あわせて提出された『国語分科会日語小委員会における審議について(案)』とともに満場一致で承認された。この日の審議は(異例なことに)予定された時間を30分ほど残して終了した。 承認された試案は修正の上、2日後の1月29日に開催される第47回文化審議会総会に提出、承認される見通し。そのうえで、いよいよパブリックコメントが開始されることになる。 さて、この日配布された資料2『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』を以下で公開します。 来は29日の文化審議会総会で配布されたはずの最終案を公開すべきところですが、ぼくは27日の傍聴から帰ってすぐに風邪

    国語分科会で『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)』が承認 - もじのなまえ
  • 試案における最大の問題点は「頰、塡、剝、𠮟」 - もじのなまえ

    安岡さんの日記でも触れられていますね。 「「口へんに七」と「口へんに匕」」 この問題については同じく安岡さんの日記「(新)常用漢字と携帯電話」へのコメントでも書いたことがあります。 これについて詳しく書きたいところですが、今ちょっと時間がないので来月に出る予定の『論集文字 新常用漢字を問う』(勉誠出版)に寄せた原稿*1の註をベースに書くことをお許しください。 試案にある追加191字はほとんどがJIS X 0208で表現できるが、4文字だけJIS X 0213でないと符号化できない文字がある。「頰、塡、剝、𠮟」だ。新しい常用漢字表が現実に運用されるようになれば、もっとも大きな問題になるのはこの4字ではないか。 なぜならば、現状ではまだJIS X 0213の文字セットは完全に普及したとは言えず、携帯電話におけるシフトJISや、インターネットメールやウェブにおけるISO-2022-JPなど、文

    試案における最大の問題点は「頰、塡、剝、𠮟」 - もじのなまえ
  • 「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)」の公表 - もじのなまえ

    すでに報道されていますが、16日に第30回漢字小委員会が開催され、ここで「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)」が発表されました。 いずれ公開されると思いますが、以下にその細目を引用します。 はじめに I 基的な考え方 情報化社会の進展と漢字政策の在り方 新常用漢字表(仮称)作成の経緯 国語施策としての漢字表の必要性 JIS漢字と、国語施策としての漢字表 漢字を手書きするとことの重要性 名付けに用いる漢字 固有名詞における字体についての考え方 新常用漢字表(仮称)の性格 基的な性格 固有名詞に用いられる漢字の扱い 字種・音訓の選定について 字種選定の考え方・選定の手順 字種選定における判断基準 字種選定に伴うその他の問題 音訓の選定 追加字種の字体について 字体・書体・字形について 追加字種における字体の考え方 手書き字形に対する手当て等 その他関連事項 漢字政策の定期的な見直し

    「「新常用漢字表(仮称)」に関する試案(案)」の公表 - もじのなまえ