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ブックマーク / ogwata.hatenadiary.org (94)

  • 直江兼続の兜の「愛」 - もじのなまえ

    もう書かないといったくせに書いてます。ちょっと思いだしたもので。 来年の大河ドラマの主人公は直江兼続だそうですが、この人の兜、前立に大きく「愛」の文字をあしらっていることで有名ですね。 うまい具合にウィキメディア・コモンズとして写真がアップされていたので、ありがたく使わせていただきましょう。オリジナルはこちらです。 Description: 直江兼続所用「金小札浅葱糸威二枚胴具足」. Source: 上杉神社所蔵品. Date: 安土桃山時代頃. Author: 不明. Permission: Permission is granted to copy, distribute and/or modify this document under the terms of the GNU Free Documentation license, Version 1.2 or any later

    直江兼続の兜の「愛」 - もじのなまえ
    works014
    works014 2018/08/25
  • 1975年以降に出された15冊の組版規則書における行頭禁則の違い(追記あり) - もじのなまえ

    行頭禁則の範囲には、規則ごとの考え方の違いがよく現れる。手元にある1975年以降に出された15冊の組版規則書で、どのように行頭禁則の範囲を規定しているのか、すこし詳しく調べてみた。 行頭禁則の違いを表にしてみよう 以下に掲げるのは、「日語組版処理の要件(日語版)」(以下、要件)の文字クラスを基準として、1975年以降に出された組版規則書にある行頭禁則の対象と比較した表である。 「要件」を基準とした理由は、参照が比較的容易であり、また禁則の対象が最も多いからだ(見て分かるようにJIS X 4051より多い)。「要件」が定める文字クラスの内容については項目名の各カラムを、そして各書の規定内容についてはページ数の各カラムをクリックすれば確認いただける。 書名 刊年 編者・著者/版元 掲載ページ ⓐ句点類・読点類 ⓑ終り括弧類 ⓒハイフン類 ⓓ区切り約物 ⓔ中点類 ⓕ繰り返し記号 ⓖ長音記号

    1975年以降に出された15冊の組版規則書における行頭禁則の違い(追記あり) - もじのなまえ
  • 「シンポジウム電子書籍の組版を考える」の発表内容が公開 - もじのなまえ

    昨年8月に開催された文字の学校主催「シンポジウム 電子書籍の組版を考える」での発表全文が公開されています。 電子書籍の御利益というと、真っ先に浮かぶのがリフロー表示ですが、リフローしても見やすい画面表示(組版)を確保するには、まずそのための組版ルールが必要の筈です。来はこれほど衆知を集めるべきテーマはないと思うのですが、残念なことにこれを正面から取り上げたのは、この半年も前に開かれた上記のシンポジウムが希少例というのが現実です。 その貴重なシンポジウムの内容が、ようやく公開されました。 シンポジウム電子書籍の組版を考える じつは、このシンポジウムのレポート原稿をずっと書いているのですが、なかなか完成できずにいます。上記のページは、その原稿用に作成した音声起こしが元になっています(もちろん、発表者の皆さんがチェックを入れているので、そのままではありません)。 ここで示されている考察は、リフ

    「シンポジウム電子書籍の組版を考える」の発表内容が公開 - もじのなまえ
  • 『「強い禁則」は主流か?』への回答と、その反論[追記あり] - もじのなまえ

    先日公開したエントリ『「強い禁則」は主流か?――『日語組版処理の要件』へのフィードバック』を W3C Japanese Layout Task Force に送ったところ、メンバーである小林敏さんから以下のような回答をいただきました。なお、回答は11月21日付です。 小書きの仮名と音引きの行頭禁則文字からの削除を求めていますが,結論は,特に変更の必要はないだろう,というのが私の考えです. また,小形さんは“複数の禁則処理のモードを規定する方法も考えられるが、その場合はデフォルトを「弱い禁則」とすべきだろう。”と述べています.しかし,このことに関連していうと,附属書Cでは,複数の処理法があることを説明しており,また,小書きの仮名と音引きの行頭禁則文字から外す方法をデフォルトとしています. そして,基的には,JIS X 4051の記載を尊重して,この要項は書かれています.JIS X 405

    『「強い禁則」は主流か?』への回答と、その反論[追記あり] - もじのなまえ
  • 「強い禁則」は主流か?——『日本語組版処理の要件』へのフィードバック(追記あり) - もじのなまえ

    概要 『日語組版処理の要件』(以下、『要件』と略)では、3.1.7 行頭禁則において、その対象として小書きの仮名と長音記号を含めている。しかし、ある公立図書館に架蔵する近代小説を抽出調査したところ、そうした強い禁則を採用した書籍はごく少数に止まることが分かった。『要件』のこの部分は日語組版の実態に即しておらず、改めた方がよいと考える。 『日語組版処理の要件』における行頭禁則の規定 公的な性格が強い『要件』 『要件』は日語組版の概説文書である。ウェブの標準化団体W3Cの技術ノートとして公開されており、英語のものが正式版で日語版は単なる翻訳という位置づけだ(ただし、筆者の英語能力ゆえに稿では日語版を対象とさせていただく)。 日には以前から組版規格としてJIS X 4051:2004『日語文書の組版方法』があったが、これは総ページが200をこえる膨大な文書であり、日語を話さな

    「強い禁則」は主流か?——『日本語組版処理の要件』へのフィードバック(追記あり) - もじのなまえ
  • Sigilでダブリンコアにもとづいたメタ情報を入力する(上) - もじのなまえ

    去年の第5回ワークショップ:文字―「現実」から見た改定常用漢字表―を電子書籍にまとめるべく、去年の秋から延々と作業を続けてききました。それも最後、ようやく校正が終わり、さあパブリッシュ、と思ったらまだもう一つ壁があった。メタデータの入力。これがこんなに大変だなんて。 この問題、まだよく知られていないようだし、また自分でもうまくできたか自信がない。よって、ここに自分のやったことを簡単にまとめ、講評を乞う次第であります。 ここでの前提は以下の通り。 EPUB2によって電子書籍を作る。 EPUB2のオーサリングにはSigilを使用する。 その上でメタデータとはなにかというと、書名、著者名、発行日などの書誌情報のこと。「データについてのデータ」なので「メタ」がつくわけ。その書かれ方の善し悪し、適不適が内容に関わるわけではない。しかし、だからといってテキトーで良い訳がない。 書誌データは出版者が記述

    Sigilでダブリンコアにもとづいたメタ情報を入力する(上) - もじのなまえ
    works014
    works014 2011/05/02
    …おおっ
  • 「第5回ワークショップ:文字」開催のお知らせ - もじのなまえ

    8月11日、東洋大学白山キャンパスにて以下のような催しがあります。 第5回ワークショップ:文字―「現実」から見た改定常用漢字表― 主催者は文字研究会。ぼくは企画責任者を務めさせていただきました。内容は以下の通りです。 趣旨説明(小形克宏) 第1部 「漢字調査」から考える 文化庁の出現頻度数調査から改定常用漢字を考える(仮)(漢字文献情報処理研究会) ウェブ上における使用実態統計から改定常用漢字を考える(萩原正人/バイドゥ プロダクト事業部) 第2部 「現場」から考える 国語教育の現場から改定常用漢字表を考える(前川孝志/都立若葉総合高校) 新聞表記と常用漢字改定(比留間直和/朝日新聞 東京社校閲センター) 改定常用漢字表で情報システムはどうなるのだろう?(関口正裕/富士通) 第3部 みんなで考える(パネルディスカッション) 今回の催しを考えるにあたって最初に考えたことは、よくある政策の悪

    「第5回ワークショップ:文字」開催のお知らせ - もじのなまえ
  • 「常用漢字表改定に伴う学校教育上の対応に関する専門家会議」が始動 - もじのなまえ

    7月7日、文科省庁舎にて標記の会議が開催されました。既にいくつかの報道がなされています。 新常用漢字 学校対応検討へ(NHK) 常用漢字追加で文科省会議 中高での扱い、秋に結論(共同通信・彙、書き方教えますか?専門家会議発足(読売新聞) 漢字の「」や「彙」、どう教える? 文科省、教科書や入試の扱い検討(日経済新聞) この会議が立ち上げられた理由は、改定常用漢字表(PDF)にある次の文言に明らかです。 (前略)改定常用漢字表の趣旨を学校教育においてどのように具体化するかについては,これまでどおり教育上の適切な措置にゆだねる。(答申 p.(16)) つまり、学校教育への適用方法についてここでは言及しないので別途文科省で審議してね、ということ。そこで「適切な措置」を講ずるために立ち上げられたのが、この「常用漢字表改定に伴う学校教育上の対応に関する専門家会議」というわけです。 メンバーは

    「常用漢字表改定に伴う学校教育上の対応に関する専門家会議」が始動 - もじのなまえ
  • 答申後に変更された改定常用漢字表 - もじのなまえ

    ご無沙汰しています。ふと振り返れば、今月初めての更新ですか。改定常用漢字表の方はというと、5月19日の第44回国語分科会をへて、6月7日に開催された第51回文化審議会総会にて何事もなく承認、文部科学省の坂田事務次官(川端文科相代理)に手渡されました。 ぼくが初めて傍聴したのが、たしか2006年の第7回漢字小委員会だったのではないかと思います。あれから4年、これほど長く傍聴を続けた審議会は初めてで、個人的にも感慨深いものがあります。 さて、その答申ですが、現在以下でダウンロードできます。 文化審議会「改定常用漢字表(答申)」について(PDF, 2.25MB) ところで答申の公開が始まったのは、たぶん総会の3日後、6月10日午後のことだと思います(この日の深夜、答申の公開を知らせたぼくのツィート)。 ところが、なぜかすぐに公開は中止されます。これが再開されたのが、おそらく6月15日午後のこと(

    答申後に変更された改定常用漢字表 - もじのなまえ
  • 「「改定常用漢字表」に関する答申案」を漢字小委員会が承認 - もじのなまえ

    23日、文部科学庁舎にて第42回漢字小委員会が開催、改定常用漢字表の答申案が承認された。 2005年からつづけられてきた漢字小委員会での審議はこの日で終了。今後は上位組織である国語分科会での承認を経て、いよいよ文化審議会による答申へとすすむ(6月10日開催予定)*1。 この日の配布資料を小熊さんが公開してくれている。 第42回漢字小委員会配布資料(2010年4月23日)(zip, 29.3MB) ここで承認されたのは素案であり、表の使用フォントがまだ最終版ではない。またこの日結論が出なかった以下の点も、漢字ワーキンググループによる最終的な調整にゆだねられた。 「(付)字体についての解説」の「第2 明朝体と筆写の楷書との関係について」で手偏の撥ねる/撥ねないを掲載するかどうか。 「Ⅱ 漢字表」のうち「2 表」備考欄での「*」に付加した参照先ページ数は、現在「第2 明朝体と筆写の楷書との関

    「「改定常用漢字表」に関する答申案」を漢字小委員会が承認 - もじのなまえ
  • 2010-04-13 - もじのなまえ|[新常用漢字表] 第41回漢字小委員会が開催(追記あり)

    配付された資料は以下の通りです。 第41回漢字小委員会配布資料(PDF, 10MB) 遅れて到着したため、ぼくは今日の議事のうち後半1時間ほどしか傍聴できませんでした。また申し訳ないのですが、日多忙につき、すぐに詳しい議事の報告ができません。資料2「「改定常用漢字表」に関する試案(字種・音訓等)の修正(案)」にあるとおりに修正が了承されたとだけ書いておきます。 後ほど、時間があるようなら資料4「要望の多かった「玻・碍・鷹」の扱いについて」について追記できると思います。しかし資料3「常用漢字表に関する意識調査 速報値」に関しては傍聴していなかったので報告できません。もしよろしければ、議場にいた小熊さんから簡単にコメントしていただけるとうれしいのですが、いかがでしょう。 なんて書いている端から追記してますが、少なくとも以下の記事は議事を正確に反映したものとは言えない。書いた記者は何回も議場で

    2010-04-13 - もじのなまえ|[新常用漢字表] 第41回漢字小委員会が開催(追記あり)
  • 第40回漢字小委員会で、情報機器に配慮した修正案を提示(追記あり) - もじのなまえ

    日午前10時から漢字小委員会が文部科学庁舎にて開催されました。主な論点は以下のとおり。 4月13日、同23日に開催、同26日を予備日とする開催スケジュールの提示。なお、国語分科会は5月中旬開催の予定。 この日は答申案のうち、「基的な考え方」「表の見方」の修正案について審議。 情報機器との関連で注目されるのは「字体についての解説」が変更されたこと。 「第1 明朝体のデザインについて」に関して 「3 点画の性質について」の「(1) 点か、棒(画)かに関する例」に「蔑」を追加。 同「3」に(8)として「その他」新設。ここに「次、姿」のデザイン差を掲載 「4」として「特定の字に適用されるデザイン差」を新設。ここに「叱、茨、牙、韓」の例を掲載 なお、「叱」に関しては注釈として「(1)「叱」と「𠮟」は来別字とされるが、この2字の使用実態から見て、異体の関係にある同字と認められる」の一文を追加。

    第40回漢字小委員会で、情報機器に配慮した修正案を提示(追記あり) - もじのなまえ
  • 改定常用漢字表の制定は年内ぎりぎり? - もじのなまえ

    日、文科省にて開催された第43回国語分科会の傍聴に行ってまいりました。 審議はいつも午前10時から12時までみっちり2時間かかるのですが、今日は午前11時30分から始まって12時20分には終了。1時間足らずという短いものでした。 このことからも分かるとおり、この日は2月に委員の任期が切れたのを受け*1、新たな期の開始とともに分科会長を選任*2、下部組織である日教育小委員会と漢字小委員会を発足させることのみが目的でした*3。なお、委員は前期から変更ありません。 さて、審議後に氏原主任国語調査官はこれまで改定常用漢字表の制定を秋頃としていたところを、年末までずれこむ見通しであることを明らかにしました。 もともと前回の漢字小委員会の時点では、2月終わりには改定常用漢字表の審議を再開し、最終答申を4〜5月に想定していました。ところが国語分科会の開催にあたって委員の日程が合わず、今日までずれこ

    改定常用漢字表の制定は年内ぎりぎり? - もじのなまえ
  • 第8回もじもじカフェ「写真植字の時代」 - もじのなまえ

    講師として登場するのは、今や伝説と化している杉浦康平氏による数々のデザインを支えた手動写植オペレーター、駒井靖夫さん。しかも丁寧なことに初日は駒井さんの仕事場で写植機を拝見した後、翌日会場をあらためてお話を聞くという構成。これは行かないと。 ぼくのように1980年代初頭から編集者になったオッサンにとって、手動写植を語ることは自分の青春時代を語ることに他ならない。大出版社ではない、吹けば飛ぶような小さい雑誌は、当時みんな手動機で版下製作をしていた。当時電算写植は大きな印刷会社で書籍を作るときに体験できただけで、写植といえばイコール手動機だった。個人的な体験では、雑誌の仕事でも電算写植になるのは1980年代後半からにすぎない。*1 だから、文もタイトルもリードも、みーんな手動機で打っていたわけだけれど、その後格的に出会うことになる電算写植との比較で言えば、これに真似できない手動機ならではの

    第8回もじもじカフェ「写真植字の時代」 - もじのなまえ
  • 第39回漢字小委員会で「𠮟」等の字体問題が話題に[追記あり] - もじのなまえ

    日午後2時から開催された漢字小委員会は、パブリックコメント審議の2回目、いよいよ字体の問題が取り上げられました。他にもさまざまなことが話題になりましたが、今日は短くこのことだけを書き留めます。 この問題について、詳細は以下をご参照ください。 新常用漢字表が迫るUnicode移行、「シフトJIS」では対応不可能(安岡孝一、日経コンピュータ) 【改定常用漢字表試案への意見】テンプレート(安岡孝一、yasuokaの日記) 改定常用漢字表試案への意見(拙稿) 要するに、改定常用漢字表で追加される196字種のうち、JIS X 0213のみに収録されている「𠮟、頰、剝、塡」が、JIS X 0208にしか対応していない携帯電話等との間で文字化けを発生させるという問題です(安岡さんはもう少し広くこの問題を考えていますが、それは上記をお読みください)。 冒頭、氏原主任国語調査官から、改定常用漢字表で「

    第39回漢字小委員会で「𠮟」等の字体問題が話題に[追記あり] - もじのなまえ
  • 第2次パブコメの審議が開始(第38回漢字小委員会)【追記あり】 - もじのなまえ

    日午前10時から、文部科学省庁舎にて第38回漢字小委員会が開催されました。議題は、去年末に実施された第2次パブリックコメントで寄せられた意見の審議です。なお、配布資料は小熊さんのページから入手可能です。 全体的な流れについて 寄せられた意見は、全部で272通。事務局の手によって以下の4種に分類されました。 基的な意見(40件) 字種の追加・削除(244件) 音訓の追加・削除(19件) 字体(67件) その他(27件) カッコ内の数字が272を越えるのは、1通の中に複数の意見がふくまれるためです。例えば10字の追加を要望した場合、これは10件の意見とカウントされます。 この日審議されたのは上記のうち1と2で、次回1月29日に予定される第39回で3以降が審議されます。これらをうけて漢字ワーキンググループが新たな原案を作成、これを2月〜3月に3回程度をかけて審議し、4月に予定される国語分科会

    第2次パブコメの審議が開始(第38回漢字小委員会)【追記あり】 - もじのなまえ
  • 電子書籍が普及した未来(追記あり) - もじのなまえ

    さきほど、つぶやいたこと。 まず「電子書籍が普及した未来」を、シンプルに「個人が自分や友人の作品を、簡単に市場にのせられるようになる未来」と定義してみる。それは、どんな未来なのだろう? それは今まで出版社が持っていたノウハウ、コネクション、企画力が、ゼロに等しいほど減殺され、個人と同じスタートラインに立たされることを意味するだろう。今日の著者が明日のライバルになる。だって、著者がそのまま一つの出版社になってしまうようなものだから。既成の出版社は今以上に苦しくなる。 一方で、すでに読者をつかんでいる、あるいはつかむ能力を持っている個人にとっては、この上なく望ましい未来であるはずだ。 従来、編集者が果たしてきた役割を一言でまとめれば「最初の読者」となる。しかし電子書籍を出す個人にとって、その役割を果すのは市場の反応だ。ネットはそれを加速させる。著者は市場の反応をみて改訂したり次作を出せばよい。

    電子書籍が普及した未来(追記あり) - もじのなまえ
  • ぼくの大好きな符号化文字 - もじのなまえ

    ときどき私的な席で「どんな仕事をしてるんです?」と聞かれます。「フリーライターです」と答えるとたいていは納得してくれますが、なかには「で、どんなものを書いてるんです?」と突っ込んでくる人もおられる。 すると、はたと考え込んでしまいます。もちろん自分がどんなことを書いているかは分かっている。同時に、それがすごく面白いと思っているから原稿に書いているわけです。でも、その面白さを専門外の人にも分かりやすく説明するって、案外むずかしいものです。もっとも、それをすることは自分の足下を見つめ直すことになるのかもしれません。 1989年の印刷文字 ぼくの専門は符号化文字です。文字コードとかフォントとか、符号化文字に関わる全般。このブログでこのところ集中的に取り上げている常用漢字表の改定も、そうした視点から見ています。では、その符号化文字とはなにか? もう20年以上も前、1989年だったと思います。手塚治

    ぼくの大好きな符号化文字 - もじのなまえ
  • 改定常用漢字表試案への意見 - もじのなまえ

    以下は昨日締め切られたパブリックコメントへの応募原稿です。 はてな記法に従い整形したのと、送信後に発見した明白な間違いである文末の中線部以外は送信したそのものです。項目だけを以下に抜き出します。 〔総合〕漢字表の名称を『公共漢字表』にせよ 〔字体〕「頬、填、剥、叱」は携帯電話で文字化けを起こす 〔字種〕「諜」の削除に疑問あり 〔字種〕「楷」の収録を支持するが、「錮」は削除せよ 〔総合〕読み書き能力調査をしていない件 〔総合〕〈手書き自体が大切な文化である〉の妥当性について 〔総合〕「表の見方」の混乱について [総合]「*」の文字は「1 明朝体のデザインについて」が適用可能なのか? 〔総合〕引用符として< >を使ってはいけない 最後の3項目は、はじめて公開しますが、その他は公開ずみ。ただし最終的に様々に手を入れてあります。 なお、試案は以下から入手可能です。 『「改定常用漢字表」に関する試案

    改定常用漢字表試案への意見 - もじのなまえ
  • パブリックコメントへの応募(書きかけ先行公開版) [2] - もじのなまえ

    パブコメ応募を考えている皆さん、頑張ってますか〜? その後、修整したり加えたりしたものを公開します。「頬、填、剥、叱」については、前回のエントリにあるような符号化文字云々はバッサリ削りました。今さら根幹部分に文句を言っても仕方ない。これは「頬、填、剥、叱」に変更がなかった際の原稿用にとっておくことにします。 また、前回のパブコメ審議では字種、音訓、字体、総合という分類をおこなったと記憶しますので、見出しにこれを掲げました。見出しそのものも、なるべく内容が端的に分かるようにしました。 前回から、あまり内容の変わってない「諜」への疑問、読み書き能力調査の件は省略しました。12月19日のエントリをご参照ください。 下記以外に、「表の見方」の書き方が混乱している件(都道府県名漢字、「*」の示し方)、それに「<>」ではなく「〈〉」を使うべきことを書こうと思っているのですが、最後までいくかなあ。 DT

    パブリックコメントへの応募(書きかけ先行公開版) [2] - もじのなまえ