システムの要求仕様を決めるのに、ユースケースを使うことがよくあります。 しかし、ユースケースは上手く書けない、何を書けば良いのか分からない、という人も、少なくありません。 たいていのユースケースは、アクターが1人2人いて、アクターが行える操作がいくつか丸で描かれて、それらが線で結ばれているだけの、とてもシンプルなものです。しかし、シンプルすぎて、何の役に立つのか分からない、という人もいます。 役に立つユースケースを書こうとして、細かいことまで書き込みすぎてしまう人も良く見かけます。しかし、それは誤りです。 ユースケースは何のために書くのでしょうか。ここでは、ユースケースの目的をはっきりさせて、良いユースケースを書くための考え方を紹介します。 開発者は、細かいことまでユースケースに書き込みがち Design Wave Magazine 2007年5月号別冊付録「組み込みシステム開発者&LSI