11月3日に国立競技場で行われたナビスコカップの決勝は壮絶だった。ジュビロ磐田がサンフレッチェ広島を延長戦の末に5-3で破って12年ぶりの優勝を飾ったが、サッカーの面白さが凝縮された試合だった。特に後半20分すぎから磐田が必死で攻め出して試合が面白くなった。 こういう展開になった原因は広島が守りに入ったことと、広島の選手交代が裏目に出たこと。右サイドのミキッチが疲労し、ストッパーの森脇を右サイドに出し、横竹をストッパーに入れた。結果的には延長で真ん中から失点した。決勝戦の緊張感、勝ちたい気持ち、選手交代の難しさなどが複合的に絡んで今までとは違う広島になってしまった。そして、試合の中で気づいたのは広島が簡単に相手にセットプレーを与えすぎていたことだ。後半44分の前田同点ゴールも「なんでこんなに簡単にCKを与えるのか」と思ったところで決められた。磐田はセットプレーが武器で、こういう展開なら決