'12年9月6日(木) [東日本大震災] ブログ村キーワード 東日本大震災の被災地に 派遣されたある警察官が この震災の語部になろう としている。 次のエッセイもその一つ であろう。 〇「お世話様です」 (出雲 遥(仮名)寝屋川市 48歳) その言葉は私の胸へ静かに 染みわたった。 東日本大震災の発生翌日から、 遠隔地の警察官ながら 宮城県石巻市へ派遣された 私にとって、 東北弁独特の言い回しで 物哀(ものがな)しささえ 残るその言葉は、 その時の私が置かれた状況と 相俟って、時に強く 訴えるものがあった。 出発前、 「一人でも多く 被災者を助けるぞ!」 と固く心に誓って現地入り した私達の行く手に 立ちふさがったのは、 怪物のような瓦礫の山と 何十、何百という 老若男女のご遺体だった。 バール一本で 瓦礫と格闘しながら 海岸や家屋の中で ご遺体を発見しては 安置所に運び込む毎日を 送るこ